2016年9月20日火曜日

「剣を飲み込むヨギ」


世界的に現在のヨガのイメージが普及したのは、1980年代以降だと思います。
全米ヨガアライアンス協会ができてから、大体、共通のイメージは定着してきたと思いますが、1970年代以前のヨガは、混沌としたイメージしかなかったと思います。

というのも、様々なヨギやサドゥが、密教的に、あちこちで、いろんなヨガを伝えるのがヨガの形態だったからです。

それは現在も、インドでは続いていますが、日本でも、以前はなかなかユニークなヨギが多かったです。

写真は剣を飲み込むヨギですが、インドのサドゥだと思います。
剣を飲み込む芸はサーカスにもありますが、仕掛けがある場合と実際に飲み込む場合があります。
この写真は実際に飲み込んでいます。

喉から十二指腸まで、意識的に膨らませて空間をつくり、一直線にしているのだと思います。以前レントゲン写真を見たことがあります。
でないと、内臓の内壁を傷つけてしまいます。

この、喉から、胃を意識的にコントロールするという技は、彼のヨガの修行の賜物で、素晴らしい肉体コントロールだと思います。

この剣を飲み込むヨギ、私がヨガを始めた頃、日本人にもいました。
そのヨギもこの写真よりもっと大きな剣を飲み込んでいました。
写真からすると、多分、インドでサドゥをやっているような雰囲気でした。

あと、

口から、長い紐を飲み込んで、肛門から出して、ごしごし、内臓の掃除をするヨギもいました。
紐を飲み込み、それを内蔵を意識的に蠕動させながら、紐を肛門まで持って行くという技です。

これらのヨギには、インチキもありましたが、レントゲン写真などで、できるということが分かっています。

こういうことは、そのヨギ、ひとりしかできませんし、伝えるものでもありません。
これも、ヨガです。究極のヨガのひとつだと思います。

こういう超人的な技や、最近話題になった70年以上も飲まず食わずのサドゥとか、ヨガを、本来の目的である、真理、悟りへの探求の道と定義すると、様々な形態があるのがヨガです。

というか、こういう修行の総称がヨガというものだと思っています。

お釈迦様は悟りに至る過程で、全身を縛って木の枝から逆さまに吊り下げられる荒行や、長期の断食も行っています。

ヨガとは本来そういうものだと思います。人の数だけその形態があり、過程があるのだと思います。
そして、長い歴史のほとんどは、そうやって多くのサドゥによって伝えられてきたものです。

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