2016年9月12日月曜日

「ヴィーガン・ベジタリアンについて」

「ヴィーガン・ベジタリアンについて」

完全ヴィーガン生活になって1年過ぎました。その前は約10年ベジタリアン(乳製品だけ摂取)していました。
私が子どもの頃には、まだ日本全体が貧乏で(1950年代)、実家の周りには肉屋というものがなく、肉は年に一度、お正月の雑煮の鶏肉という感じでしたので、子供の頃の約10年もほとんどベジタリアンに近い生活でした。

ですから、今までの人生の三分の一はベジタリアンだったことになります。

成長して肉を食べるようになっても、あの血の匂いがだめで、
食べるのは、もっぱらカルボナーラのベーコンとか、麻婆豆腐のひき肉程度でした。
お付き合いで焼肉屋に行ったりしましたが、その後一週間は肉は見たくもない状態でした。

ヴィーガン・ベジタリアン生活を続けるには、条件があります。
それは、消化吸収能力が正常でタフであること。
とくに、腸内環境がよくないと、失敗すると思います。

パンダは笹しか食べません。ゴリラはフルーツだけです。
しかし、あの筋肉。
じつはパンダやゴリラは笹やフルーツの栄養分だけで生活しているのではありません。
笹やフルーツを養分に増えた腸内細菌も栄養分にしています。

テレビで評判になった青汁だけで生きている人もそうです。
青汁が腸内細菌を増やして、それを吸収して養分にしているからです。
パンダと同じです。

現在、ほとんどの日本人の腸内環境はがたがたです。
なぜならば、食品添加物で荒れ放題だからです。

信頼できるマスコミの調査では、日本人が一年間で摂取する食品添加物の量は4kgだそうです。
各食品メーカーは微量で影響がないと言います。

確かに、そのメーカーの商品の量だけだったら全く問題はありません。
しかし、加工食品、調味料には、ほとんど食品添加物が入っています。
それが、毎食、每日。
ですからトータルで世界でも類を見ない量になってしまいます。

最も摂取する量が多いのはグルタミン酸ナトリウム(アミノ酸等という表記)です。
これは合成化合物で、かつて「味の素」として売られていた問題食品です。
私の父は化学者だったので、この毒性については、非常に警戒して、
我が家では、味の素を初めグルタミン酸ナトリウム、アミノ酸等が含まれた食品は、絶対に食卓に上がりませんでした。

これは、現在ではたとえば、缶詰にも入っていることがあります。
味の良くないサバを美味にみせるのに、入っています。
それから、魚のミリン漬けや粕漬けに入っていることもあります。

カレーのルーや、クックドゥなどのレトルト食品では、入っていないものはありません。
一度ご覧になるとよくわかると思います。

グルタミン酸ナトリウムに関する実話については、昏睡強盗があります。
スナックで、カクテルに少量の味の素を混ぜて客に呑ませ、昏睡状態にして金を奪う事件が連続しました。
客は瞬時に昏睡したそうです。それだけ毒性が強いのです。

この事件を含め、様々な事件が起こり、味の素は世の中から姿を消しました。
しかし、ほんの少量づつ、加工食品や調味料に加えることによって、この問題化合物は生きながらえています。

この毒性については、少量であれば問題がないという企業側の論理が通って、厚生省も規制はしていません。

良くこの話をすると、なぜ規制しないのか。と怒る方がいますが、
それは間違っていると思います。
それは消費者の問題で、そういう添加物に対する情報と認識を持っているというのが、情報化時代、危機管理時代の大前提だからです。
そして、多くの人が買わなければ、企業も方針を換えます。
その辺の一部の賢い消費者をターゲットにした食品メーカーが日本にも少数あります。
それらの情報を集めた書籍は、アマゾンで購入できます。

この食品化合物の代表のグルタミン酸ナトリウムをはじめ、市販のパンに使われているトランス脂肪酸などは、腸内環境を荒らすことが分かっています。
肉食、菜食に関わらず日本人の腸内環境はがたがたになっています。

現在、Instagramで、多くの世界中のヴィーガンと繋がっていますが、彼らは、徹底的に、オーガニックと無添加にこだわります。
なぜなら、腸内環境が良い(消化吸収能力が正常)であることがヴィーガン・ベジタリアン生活の大前提であることが分かっているからです。
ですから、しっかりと腸内環境が良い状態でベジタリアン生活に入らないと、不健康になる方が多いと想像されます。

それから、欧米のヴィーガンは、一般に量を食べます。種類も豊富です。豆やアボカドの消費量は凄いです。
ヴィーガンが増えている国は、アメリカ、フランス、オランダ、イタリアなどの農業国です。
農作物、特にオーガニック作物が豊富で、日本より安価な地域にヴィーガン・ベジタリアンは増えています。
そして、多くのヴィーガンレシピが無料でInstagramに公開され、情報が交換されています。

私がアメリカにいるころ(1980年代)に、テレビを見ていると、NFL(アメリカンフットボール・リーグ)選手、OBの突然死が多いのに驚かされました。
多くは心臓病です。原因は肉食過多(主にビーフ)。
一般にも肉食過多が原因で死亡する人が多かったので、1990年頃にはヴィーガンが登場していました。現在は総人口の一割がベジタリアンで加速度的に増えています。
ですから、ベジタリアン向けのレストランやファーストフード店もあります。

そういうこともあって、現在のアメリカのアスリートは肉は鶏の胸肉が主流です。実は、鶏の胸肉に、最もペプチドが含まれているからです。

現在アスリートを中心にヴィーガンが増えています。代表はテニスのジョコビッチとセリーナ・ウィリアムズ。ふたりとも長期間、チャンピオンに君臨しています。
ジョコビッチもセリーナ・ウィリアムズも、折にふれてヴィーガン生活を勧めています。

それから、肉食の代表のような感じだった、アーノルド・シュワルツェネッガー知事も、ヴィーガン宣言しました。
最後に、ベジタリアンとヴィーガンの大きな違いは、野菜穀物だけを食べるのか?だけではなく、環境倫理問題があります。
それについては、書き出すと本一冊分になりそうなので、ネットで調べていただければお分かりになると思います。

現在私は玄米か五分づきのご飯に、自家製漬物、味噌汁、納豆、豆腐がメインの食事です。
ときどき、アボカド丼や、豆類主体のカレーを食べています。
ただ、量を食べます。ご飯は一日3合程度。

これで、いつでも20km走って、その後に3kmは平気で泳げます。
そして、記憶にある限り、風邪もひいたことはなく、インフルエンザにかかったことは皆無です。
視力は2.0、遠視もありません。

すべて菜食とヨガのおかげだと思っています。

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