2017年12月31日日曜日

「悲しい慣習」

纏足(てんそく)の老婆。

1930年頃に当時中国の天津に居た祖父が撮ったもの。
私の母方は、ずっと中国大陸に住んでいた。
母は中国で生まれ、中国語の方が得意だった。

最初、祖父がなぜこの写真を撮ったのか分からなかったが、当時子供だった母が、この老婆が纏足である事に気がついた。当時まだまだ纏足の女性がいたそうだ。
杖をついて船が揺れるよう身体を揺らして歩いていたとか。

纏足とは、昔中国にあった、足首を細くして脚を綺麗に見せるために成長期の女性の足首を縄で縛る慣習だが、ずっと縛って、足の成長を止めてしまうため、女性は満足に歩けなくなる。
ちょこちょこと短い歩幅で歩くようになる。

後に女官や自分の奥さん、愛人が遠くに逃げられないようにするため纏足が利用されるようになった。
封建的な時代、暴力に耐えかねて逃げ出す女性も多かったそうだ。
この老婆、杖をついて足首は異様に細い。

多分この老婆は清の時代に生まれているので、女官だったのかもしれない。悲しい歴史である。

日本にも、インドにも中国にも、セクハラやパワハラ以前の全く人間性を無視した慣習があった。

2017年12月29日金曜日

「アームバランスが効果的にできるようなるには?」


家の年末大掃除をやった後に、気持ちがよかったので、
アームバランス。

マユーラーサナ(上)もエーカパーダバカーサナ(下)も
夏以来、約3ヶ月ぶり。

やはり、アームバランスは倒立系に比べると力技。
ここのところ寒くて、身体を休めていたためか、
筋力が回復したみたいで、
結構、軽く、調子よくバランスとれました。

このアーサナ自体、練習すると腕や肩、腹筋などの筋トレになりますが、
こういう様々な筋肉を使うアーサナは、
使う各パートの筋肉をポイントポイントで鍛えておいた方が良いと思います。

例えば、
チャトランガやバカーサナ、ロラアーサナのような、シンプルなヨガのポーズでも良いし、
ディップスのような自重トレでも良いと思います。

というのも、これらのアーサナ、そもそも、充分に筋力がないとなかなかバランスをとるのが難しいからです。

できるようになっても、

充分な筋力がないと、10秒×3セットもやると、
フォームが崩れ始めて、それ以上続けるとあまり良いイメージが脳に残りません。

普段の基本的なアーサナや筋トレの効果を確認する。
そんな感じで行うと効果的だし、
そんなに頻繁に練習する必要もないと思います。

こつこつ、筋力をつけて、
定期的にポーズしていると、いつの間にかできるようになるアーサナだと思います。



2017年12月26日火曜日

「これは酷い」



先日私がコメントしたアシュタンガヨガのグル、パタビ・ジョイス師のアジャストの様子。

本日、私が参加しているアメリカのヨガコミュニティにこのリンクがあった。

これに対して、自分の詳細なコメントは避けるが、

この映像に対して、怒りと侮蔑のコメントが並んでいる。

みなさんはどう思われるだろうか?

これがまともだとは、自分には到底考えられない。

こういう映像をBBCなどのメジャーなメディアが取り上げるようになると、多くの人が目にすることになり、ヨガのイメージ自体が大きく損なわれると思う。

オウム真理教の時代に肩身の狭い思いをして、ビクラムヨガに呆れた自分らの世代のヨギにとっては、ちょっと許せない映像だ。






2017年12月25日月曜日

「年忘れ、厄払い、108回」

年末年忘れ108回 from idehiroyuki on Vimeo.

年末恒例の108回。

本日は気温は高かったのですが、南風がやや強く、コンディションとしてはちょっと辛い。


今年の年忘れ108回は倒立歩行。久々の倒立歩行なので、

108歩にしようと思ったら1往復、約1分半で終了。

それじゃあんまりなので108mに変更したら、これも3往復、約5分で終了。


結局10往復、陸上競技場約1周分ほど歩いて終了。厄払い感の少ない108回となりました。


最近、ディップスやっているせいか倒立歩行がえらく楽に感じます。筋トレ、効果あります。

2017年12月24日日曜日

「パワハラとセクハラはセットになっている」

私の二番目の奥さん(事実婚で法的には結婚していない)が一緒になる前に、私に、告白したことがあります。

彼女は広告関係のフリーのクリエータでしたが、クライアントから、愛人関係を持ちかけられたそうです。

彼女は、その頃には、すでに自分と付き合っていたので、
即座に、拒否しましたが、
その事で、そのクライアントから回ってきていた仕事は終わってしまいました。


自分にとっては、知らなければ何もなかった事ですが、
その時の気分の悪さは、それ以来ずっと続います。



その後も、フリーランスの世界で活動している女性からは、同じような事を聞かされつづけてきました。

自分がパワハラ+セクハラに過敏になっているのはそのこともあります。



先日アップした、アシュタンガヨガのグル、パタビ・ジョイス師もそうです。

http://www.decolonizingyoga.com/karen-rain-responds-mary-taylors-post-sexual-misconduct-pattabhi-jois/


アシュタンガヨガは、人気のあるヨガです。
認定指導員になるためには、インドのマイソールにある、
そのヨガの総本山で修行を積まないといけない。

皆、そのヨガに憧れ、それまでやっていた仕事を辞めて、お金を貯めて、インドのマイソールにやって来ます。

そこで待っていたのがグルのセクハラ。
そのセクハラを口外しないと約束しないと、もちろん認定指導員にもなれないし、そこを追い出される。

被害者の当時上級指導員だったカレン・レインさんのコメントに対して、やはり、被害にあった女性指導員が、

「インドの田舎に、輝くような美しい欧米の女性が集まってきたのだから仕方ない面もある」。
と同情的なコメントを寄せていましたが、
カレンさんは、師の「口外をするな。これはインドの慣習的なものだ」
と口止めしたことを、かなり悪質な事だと指摘して、反論していました。

ですから、衝動的なセクハラではなく、常習的、確信的なセクハラであり、
ヨガの継続と、指導員の資格ができなくなることを脅した、パワハラだったわけです。

そうやって多くの女性が屈辱に耐えて、トラウマを抱えています。
そして耐えられなくなって、そのヨガを離れていく。
当然ですが、優秀な女性の弟子で残っている人はほとんどいません。

グルに取り入って、トップに上り詰めた女性指導員はみな若い。
そして、その女性指導員たちは、Instagramなどで、非難を受けてノイローゼになっている者も。
そのメッセージのやり取りをずっと見ています。

自分は、ヨガの世界で、こういうことが起こっているというのが信じられません。
もちろん、昔からヨガにもセックス教団みたいなものもありますが、それはパワハラやセクハラとは異質のもの。
そして、ごく少数の規模のグループであることが多いです。

世界的なセクハラ暴露訴訟事件は、ハリウッド映画のプロデューサー、ハービー・バーンスティン氏を訴えるツイッターから始まり、世界的に収まる気配はありません。

訴えられた人は、みな業績は素晴らしい人ばかり。
バーンスティン師もオスカーをいくつか受賞しています。

しかし、共通するのは、「権力」が集中しすぎたということ。

どんな賢明な人間も、権力が集中すると、独善的になり、腐敗します。
それは、どんなに尊敬を集めたグルでも同様。

常々、アシュタンガヨガのカルト的傾向があるシステムを見ていた自分にとっては、

今回の事件は暴露されるべくして、暴露された。
やはりそうだったのか。

という事件です。

2017年12月21日木曜日

「63歳になってはじめての倒立」

一昨日63歳になりましたが、直前まで誕生日を忘れていました。
本日、これが、63歳、初めての倒立です。

今夕、海岸は10度以下。
10度以下だと、何度やって身体を温めようとしても温まらないだけでなく、身体の芯まで冷えました。

倒立は骨格に乗って安定さえすれば、体力も、筋力も使いません。
この分だと、少なくとも70歳までは、倒立はできるという感触があります。

B.K.Sアイアンガー師の親友からいただいた、写真集がありますが、アイアンガー師、70歳を過ぎても、凄いアーサナをこなしています。

これからは、80歳を過ぎても一日4時間ほどの練習をこなしておられた師を目標にしたいと思っています。

年齢はただの数字だと思いますが、
お手本になる目標がある。
というのは、幸せなことだと思います。

2017年12月18日月曜日

「ヨガの世界でもセクハラの訴えが」


欧米の女優さんやモデルさんによるセクハラ訴訟、"Me too"(私も!というタグで多くの女性がSNSで訴えている)が続いていますが、
ヨガの世界でもとうとう。

以下、参照リンク

これは、アシュタンガヨガの創始者、パタビ・ジョイス師に対するもの。
訴えたのは、師の高弟だったカレン・レインさん。有名なプライマリーシリーズの最初のビデオにも登場しています。

アシュタンガヨガでは、ポーズをスムーズにしたり、矯正するためにアジャストという、身体を抱いたり、抱えたりする補助をしますが、カレンさんは、
「師は、その時に日常的に彼女のみならず、他の弟子にも、きわどい行為に及んでいた」
と訴えています。

その内容はちょっとここでは不適切なので書きませんが。

このことは、以前から度々、日本人のヨギーニのブログなどでも眼にしていたので、とうとう。という感じがします。

セクハラを受けた女性たちは、アシュタンガヨガを続けるため、沈黙を求められたとか。
半ば泣き寝入りしていたわけです。

アシュタンガヨガはビッグ・ビジネスなので、こういうことになったのかも知れませんが、教祖的指導者は大体このような性格の人間が多いです。

師は亡くなり、訴訟になることはないと思いますが、
これからも訴えが出てきて、このことが、アシュタンガヨガの大きな汚点になることは間違いないと思います。
BBCあたりが特集組んだらアウトでしょう。

現在でも、ツイッターで、結構訴えている女性が出てきているので相当数に上る可能性があります。


私は、ジョイス師と同門のB.K.Sアイアンガー師が、インドや欧米の宗教家、アーティスト、インテリを中心にとても尊敬されていたのに対し、ジョイス師に言及される方がいない。あまり人気がないのを不思議に思っていましたが、

うすうすこういうことではないのか。と疑っていました。

素晴らしい指導者も多いアシュタンガヨガなので、残念です。

訴えたカレンさんは現在、性的虐待を受けた子どもたちをレポートする仕事に就いているそうです。


2017年12月17日日曜日

「できることから」

「室内練習」 from idehiroyuki on Vimeo.

右膝靭帯のトラブルも、膝を蓮華座を組む時のように、
下腹部に捻るような動きをしないで、まっすぐに伸ばしている限り痛みを感じなくなったので、
室内で倒立(アドムカブルクシャサーナ)の練習を始めました。

静止倒立の練習ですが、バランスを崩したら、そのまま、歩行、ターン、して元の位置に戻って再び静止。

というルールを設けました。

大体、失敗することは稀なので、この日の練習で元の位置に戻ったのは2度だけ。

倒立歩行をするには狭い室内なので、結構緊張して集中力の練習にもなります。

南国育ちの自分にとっては、冬は嫌な時期ですが、
それはそれで、できることからやっていく。
その時、その時で、できることをやる。

と頭を切り替えて練習しています。

基本は朝、約1時間のプラナヤーマと瞑想ですが、
午後、時間があるときは、バランス系と、こんな倒立をやっています。

しかし、春が待ち遠しい。

早く海岸で思いっきりヨガをやりたいです。



2017年12月15日金曜日

「足が動かない」

「足が動かない」

長い間悩みの種だった左肩の痛みがほとんど無くなり、
左膝の靭帯も正常にもどってきたと思ったら、
思いっきり右膝靭帯をやってしまいました。

断裂ではなく、炎症だと思います。
断裂だったら痛みが違います。

身体の左側に不具合がある場合、
右側がそれをかばって、無理していることがあります。
右側に無理がいっていたことに加え、
ちょっと前に無理な三段跳びの練習したのが良くなかったようです。

その場では痛みは感じなかったのですが、じわじわ押し寄せてきて、とうとう、昨日の夕方、一時立てなくなりました。
今朝は痛みが引いて、なんとかびっこ引いて買い物に行けるまでになりました。

モーラステープというサロンパスみたいな湿布テープがあります。
形成外科などに行くと、とても安い値段で処方してくれます。
これが、恐ろしく効く。
魔法のように張ったときに、痛みがす~~っと消えます。

一度このモーラステープのお世話になり、助かったことがあります。

しかし、この効き方が不自然。
調べてみると案の定、かなり有毒な鎮痛剤が含まれている模様。
緊急用としてはすばらしいが、常用すると怖い。

ステロイドに近いと思います。

今回は、全く何も処方せず、膝をさすって「手当」だけしました。
状況は分かっていたし、なにかあったら医者、
というメンタリティも随分昔に卒業していたからです。

昨日、本日とゆっくりと身体を休め、
今、アルコールで身体を温めています。
本当は良くないかもしれないけど、心は暖かになって、
患部の結構も良くなり、快方に向かっているような。笑


やはり、お酒は百薬の長ですね。

2017年12月12日火曜日

「衰える肉体?」

もうすぐ、63歳の誕生日を迎えます。
この歳まで生きられただけでも感謝ですが、
生きるからには、死ぬまでベストパフォーマンスを維持したいと思っています。

私が若い頃のヨガの先達の方々は、
例外はありますが、
60歳を超えたころから、若い頃にできたアーサナが出来なくなったりすることが多かったように思います。

ヨガのアーサナは、歳を重ねると、筋力がものを言います。

衰える体力でできることをやっていく。
それが自然だとは、思いますが、ヨガは、ヨガをやる人だけの多様性があります。

B.K.Sアイアンガー師のように、
挑戦してくる己の肉体に負けないように、
70過ぎても、一日数時間のトレーニングを重ねた方もいます。

どちらが正解だとは言えません。

が、

自分がやってきた延長で、私はアイアンガー師の後を追いかけたい。

今日も、衰える速筋と、筋肉の反応速度を刺激するために、ヨガの基本アーサナのあとに、スタートとジャンプの練習をしました。

ちょっとは、刺激になった。
と実感しています。

何より、身体が喜んでいます。

2017年12月9日土曜日

「仏陀の悟りの日」



先日12月8日は、「仏陀の悟りの日」でした。
ちょうどその日、FBのダライ・ラマ猊下のフィードで見た写真。

ダラムシャーラーのダライ・ラマ14世猊下を訪ねた、ヒンドゥー教のグル、シャラナンジ・マハラジ師。
なんか、小学校の同窓会で何十年ぶりかに会った同級生同士のような表情。笑。

宗教という存在の持つ重々しさ、近寄りがたさ、歴史学的に見るドグマの矛盾などのイメージを、ダライ・ラマ14世猊下ほど変えた存在はいないと思います。

麻原彰晃にころりと騙され、
来日すれば、コンビニで、
「あれもほしい、これもほしいと思ったが、次の日になったら、買わなくてよかった」。
と本音を正直に告白する愛すべき「人間」。

パリのISテロの後、キリスト教の司祭たちが、「テロが無くなるように祈りましょう」と呼びかけると、
「祈りではテロは無くならない、具体的な行動が必要だ」
と、皮肉たっぷりのアンチテーゼ。

FBの猊下のフィードを見ていると、同じことを繰り返し、繰り返し、これでもかと訴えている。

本日は仏陀が悟りをひらいた日。
ヒンドゥー教徒だった仏陀の生まれ変わりと、ヒンドゥーの聖人のハグ。

それにぴったりな映像だと思います。

2017年12月8日金曜日

「失敗から得る学び」

「しんぴ倒立失敗」 from idehiroyuki on Vimeo.

技術の話ではなくメンタルの話です。

この前屈から倒立に持っていく技術は、体操では「しんぴ倒立」と呼ばれ、アシュタンガヨガの高レベルのシーケンスでも登場します。

今では、何度やっても、まず失敗はしませんが、
ちょっと気分がすぐれない時などに、弱気になって、
スタートして足を上げ始めたときに、
「上がらないかもしれない」
「バランス崩すかも」
と一瞬でも思うと、必ず失敗します。

不安がよぎって、そのままバランスがとれた記憶がありません。
この時も、20回ほどやった後に、なぜか、一瞬、不安がよぎっただけで、バランスを最初に少し、倒立に持っていってから大きく崩しています。

この弱気は、練習によって克服するしかありませんが、
どんな事をやっていても、魔が差したように登場することがあります。

それをどうやってなくすか?

何故か無意識に辿り着いたのが、やはり瞑想でした。

いつもは、バランスを崩すと、その時点で着地しますが、
先日は、なんとかバランスを取り直して静止することができました。

毎回毎回、同じ練習をやっているようで、
学びがあります。



2017年12月6日水曜日

「10倍の運動量」


「10倍の運動量」
糖質制限の効果についての是非があちこちで議論されていますが、上記のリンクが、最も的を射ていると思います。

短く言うと、現在の日本人の平均的な運動量だと、糖質制限は効果あり。

その日本人の平均的な運動量ですが、
このリンクでは、かつての日本人の運動量の十分の一程度だ。
と指摘してあります。

縄文時代くらいから、江戸時代までは、人々の生活における運動量はそう変わっていないと思います。
移動に限って言っても、その手段が歩くか馬に乗るか船に乗る。
くらいしかなかったからです。

私が子供の頃は、ガスの風呂はありませんでした。
私は風呂番で、母から命令されると、まず薪を運んできて、ナタで割って、
それに、時間をかけて火をつけます。

風呂釜は鋳鉄の五右衛門風呂で、その掃除は大変。
おまけに、水道が引いてない屋外にあったので、そこまでバケツで水を運びます。
多分、東南アジアでは、こういうところ、まだ多いと思います。
風呂だけで重労働だったので、一日の運動量は凄かったと思います。
そのおかげで、子供の頃から強靱な肉体と、運動するという習慣を得ることができました。

女性も大体、こんな感じで、専業主婦は、相当重労働だったと思います。

厳しい環境の農家の女性は、60キロの米俵を平気で担いでいましたし、行商のおばあさんも60キロ以上の大きな行李を担いで商売していました。

それが、何十年かの間に急速に便利になって、
人々の生活は楽になりました。
運動量は十分の一。

その運動量では、糖質制限でもしないと、カロリーオーバになり、肥満や生活習慣病になる。
ということです。

世の中には様々なダイエットがありますが、
極端に言えば、運動量が適切であれば、そのようなややこしいダイエットはやる必要もなく、
体重も落ち着いて、健康体であるはずです。

全てが運動量で解決します。

うちの近くの海岸のジョギングロードでは、多くのランナーが走っていますが、女性ランナーに一月の走行距離を聞くと、おそらく、一般女性の10倍以上の運動量だと思います。
ただ、その女性ランナーたちも、最近まではランニング経験のなかった市民ランナーが多いです。

ヨガも運動量はありますが、
ヨガだけだったら、多分、アシュタンガヨガのハードな練習でもなければ、運動量は全く足りないと思います。

最近では、Instagramを見ると、
ランナーヨギやクロスフィット・ヨギが増えています。

ある程度負荷のある運動とヨガを組み合わせると効果は倍増です。

お勧めです。







2017年12月3日日曜日

「感動しました」

湘南マラソン2017 from idehiroyuki on Vimeo.
動画は、本日の湘南国際マラソンの往路、トップの方のグループ。
このあと、大きな集団が続きますが、
今年のフルマラソン参加者は、約16000名、完走率は91%。

約42kmを約14000名の人が完走したということに感動しました。
42kmを走るためには、月に最低でも150kmくらいは走らないと完走できません。
そんな過酷な練習をしている人がこれだけいる。

抽選に漏れた人も含めると凄い数になる。

この事実は凄いと思います。

本日は友人が参加していていました。
30歳代で、3時間を切る好タイムで走るランナーなので、
結果を聞くのを楽しみにしています。

復路は、この道路のちょうど反対側で応援しましたが、
反対側は、マラソンで一番きつい30km地点付近。

そこでトップ、トップグループのランナーの表情を観察していましたが、
苦痛に歪んだ顔、恍惚となった顔、ポーカーフェイス、
いろんな表情がありましたが、ここまで走ってきた、
神々しい感じがしました。

いろんな感動と学びがあった、本日の湘南国際マラソンでした。

2017年11月30日木曜日

「砂の曼荼羅」

写真はチベット仏教の砂の曼荼羅。
仏僧たちは精緻な下絵を描いて、その上に砂を乗せて曼荼羅の世界を創っていきます。完成までに要する時間は約一ヶ月。

息を飲む美しさ、永久保存したくなるアート作品ですが、
完成と同時に、全て壊されてしまい、最後は、砂は河に流されます。

人間の誕生と、生命の輝きと死を一ヶ月の曼荼羅創作で見せられているような気がします。

どんな美しい人も、聖人も、無敵のアスリートも、最後は灰になってしまう。そのストーリーを言葉ではなく、アートで表現しているところにチベット仏教の深さとユニークさを見る思いです。

最後は灰になる。
この事が自分の事として実感できるようになると、世界は変わると思います。自分の回りの世界とは、自分が思うところの世界ですから。

1930年代に中国で活躍して、激動の時代を生きた祖父が今際の際に、
「いろいろあったが、人生はあっという間だった」
と言い残しましたが、砂となって河に流されるのは、明日かも知れない。その言葉も、自分の人生に大きく影響を与えたと思っています。

いつ壊されて流されてもよいように、毎日、今という瞬間だけに集中して美しい曼荼羅を描いていきたいものです。


2017年11月27日月曜日

「チベット仏教の尼僧」

これまで、様々なチベット仏教の記録フィルムを見てきましたが、最近になって、尼僧の姿をちらほら見るようになりました。

このBBCの記事によると、尼僧の起源は、仏陀がこの世にあった時代にまで遡るそうです。
その後、尼僧の地位は低くなり、寺院や修道院で生活することは赦されず、それは2012年まで続いたということです。
ようやくチベットのある村が尼僧のための修道院を設立して現在少数の尼僧が祈りの生活をしているそうです。
この写真の尼僧は、尼僧になった理由のひとつとして、「教育」を受けられることを挙げています。
学校もないような、貧しい村で生活をしていたら、文字さえ読めるようになるのか分からない。
ということだと思います。

チベットやネパールでマントラ(真言)という短い経文が普及したのは、文盲が多く、長いお経(スートラ)を読むことができず、その結果、覚えることもままならないからだと聞いたことがあります。
ですから、覚えやすい短い一行のマントラに祈りのエッセンスを込めている。
そのような状態がおそらく現在も続いているので、彼女にしたら、尼僧になることは、自分の世界が大きく開けるチャンスなのだと思ったのでしょう。
自分はカトリックの修道院でボランティアをやっていた時に、世界各地から赴任してきた修道士から様々な話を聞きました。
修道士は中世から第二次世界大戦の頃まで、信仰と祈りを求めてやってきた人ばかりではなく、飢饉や、貧困で、食えない、餓死しそうだから、入ってくる人が大勢いたそうです。
とりあえず修道士になったら、食べることだけは、心配はない。
そして、望めば、最高の教育を受けられる。西洋の多くの大学は起源はほとんど修道院です。
世界最初の医学部はイタリアのサレルノ修道院です。

そういう、貧民救済、教育、啓蒙の役目を西も東も修道院が担ってきました。
このBBCの記事を読んで、友人のベネディクト会の修道僧たちの事を思い出しました。

そして、チベット仏教においてもヨーガは重要な修行のひとつです。暖かいインドでは外で活動できるのでアーサナが発達したのに対し、チベットは極寒で、室内から出ることができない期間が長いため、瞑想が発展しました。

おそらく、写真の尼僧たちも、一日数時間のヨーガの修行が日課だと思います。

ここにも、古くからの伝統ヨーガの継承者が育っています。

2017年11月26日日曜日

「水が足りなかった」

水泳競技や格闘技をやっていたころは水分補給にとても気をつけていましたが、競技生活から足を洗ってからマイペースでヨガや体操、ランニングをやるようになってからは無頓着になっていました。

最近身体の調子は良いはずなのに、何故か、トレーニングと食事の割に筋肉もつかず、ちょっと疲労気味だったので、いろいろと調べてみたら。コレだ。という事実に行き当たりました。

それは水分補給。

自分の骨格筋率と運動量から計算すると、一日最低2L以上、理想的には3L以上の水分を補給しないと、筋肉を維持できないし、トレーニングの効果も半減するという数値です。

おまけに、老齢化で保湿能力が劣っているので、おそらく4Lくらいが理想かも。

体重90kgのボディビルダーは約8Lの水分を補給しているとか。

自分は多くの優秀なトレーナーを知っていますが、トレーナーは、ボディビルかトライアスロン出身者が多く、筋肉のことを知り尽くしています。

そのコーチたちのアドバイスも大体上記のようなもの。

脂肪でブヨブヨ太っている人は、
水分が多そうですが、脂肪分には水分は全く含まれておらず、これも、恥ずかしながら本日知りました。
水と油と云いますからね。笑

水分は、主に筋肉に含まれています。
だから、筋肉が不足すると体温調整が上手くいかなかったりするし、低体温化する。そして、吸収された水分は多くのミネラルや蛋白を筋肉に効率良く運び、そこに蓄積されます。

昨日は昼間、約10km走って、大量の汗をかいたため、約4Lの水を夕方までに摂取しました。

未体験の4Lでしたが、腹がだぶつくことも、気分が悪くなることも全くなく、身体は砂のように水分を吸収してしまいました。
そして、案の定、骨格筋率が跳ね上がりました。
筋肉量が増えたのです。

やはり筋肉にマックスの水分を吸収させていることが筋肉のパフォーマンスを最大限に活かすということ。
そして新陳代謝も盛んになる。

試行錯誤し、数字に目を光らせていると、いろんな発見があります。
!!

2017年11月25日土曜日

「水行(みずぎょう)」

水行は元々は仏教の修行で、冬、冷水に浸かってお祈りをする行です。アフガニスタンや中央アジアにもそのような行があるらしく、それらの土地は特に長寿地域で有名です。

私も年中水行をやっていますが、簡易版で、朝起きてスグに冷水を洗面器3〜5杯くらい浴びるだけですが、特に、最近のように、気温が下がって水道水も5度以下になると、浴びた途端、皮膚の温度は急降下、身体は逆に芯は炎を発するように熱くなってとても気持ちがよく、目が一発でさめて身体も気持ちも覚醒します。

特に自分は、朝の血圧が90くらいなので、冷水を浴びると一気に100を超えるくらいに上がり体調がよくなります。
逆に、この血圧の急上昇は、血圧が高い方には致命傷になり、亡くなる方もいます。

しかし、行で亡くなるのなら大往生かもしれませんね。

自分は、真冬でもパンツ一枚、Tシャツ一枚で、せんべい布団で寝ていますが(室温はデロンギで16度にキープ)、朝は特に、足先と手に大量の汗をかいて、シャツは汗でびっしょりです。

ウォッカなどの蒸留酒を呑むことが多いということもありますが、かなりの発熱大王なので、特に、朝はその火照った身体の汗を流し、表面を冷やすという意味でも水行は効果的だと思っています。

心臓に病気をもっていない方、血圧が正常の方は、まず春頃から身体を慣らして、冬に本格的に水行を始めると、風邪知らず、病気知らずの身体になるので、お勧めです。

何より、気が引き締まります。

そして、他人がどうであろうと関係なくなり、自分は自分だと、良い意味で自己中になります。笑。
さきほど検索で仏教の水行のサイトを読んでいたら、似たようなことが書いてありました。

2017年11月24日金曜日

「マインドフルネスの正体」


この写真は本日FBでインド系オーストラリア人の友人がアップしていたものですが、アメリカ発の「マインドフルネス」の正体をよく現していて、同時にマインドフルネスが仏教やヨーガ本来の瞑想とは異質のものであることをよく現していると思います。

左はマインドフルネス中のサラリーマン風男性。
頭の上には、様々なマインドフルネスを行う「目的」があります。それは、ほとんど利己。悟り、静寂、成功、マニフェスト、仕事、お金、仕事、車。

もし、全て利己だったら困るので、トップに悟りと静寂があるのが、マインドフルネスの正体を現しています。

本来、マインドフルネスの目的は、利己、利他、そのようなものを超えたところにあります。敢えて言えば「空」になること。右の禅僧らしき男性の頭上にあるのは無言、無。です。無の向こうにあるのは心の平安、

これが瞑想の目的、目的が同じで方法論が違うのは問題ないと思いますが、同じ方法論を装って、目的が違うというのは本末転倒だと思います。

はっきり言うと、マインドフルネスは、それをビジネスとしてお金を儲けようと考えた人が提唱、発展させたものだと思います。
こういうものの正体は時間が経てば分かります。
今までこのようなものを数多く見てきました。

数年後、どうなっているのか、大体予想は付きますが、それをじっくりと見てみたいと思っています。

2017年11月22日水曜日

「海ヨガシーズン本日終了」

海ヨガシーズン終わり from idehiroyuki on Vimeo.

今年の海ヨガシーズン、本日終了しました。

本日夕方の気温は約10度。
北風もあったのですが、身体の動きが明らかに先日以前とは全く違う。
急に、動きが鈍くなりました。

ああ、今日で海ヨガは終わりだと本能的に分かりました。

冬になると動物も人間も身体を休める季節に入ります。
特に変温動物は冬眠に入ります。

この身体の変調に気がついたら、例え屋内でも、ちょっと油断するとケガします。

だから、冬モードに入る時期になりました。

これからは、ストレッチと、アイアンガーヨガの基本ポーズを重点的に、来年の3月までみっちりやる予定です。

こういう身体の変調は、やはりヨガをやるようになって感じるようになりました。

無理をしない。
ここからが無理だと分かる。
だから、その一歩手前でやめる。

そういう感覚が、メンタルにおいても役に立っています。

ヨガをやるということは、そのような五感、感じる力を自然に身につけることだと思います。

2017年11月18日土曜日

「腸腰筋と深層腹筋」

しんぴ倒立とターン from idehiroyuki on Vimeo.
腹筋は、あらゆるアーサナだけでなく、身体の動きの肝となる筋肉です。特にヨーガでは腸腰筋、深層腹筋をよく使います。

腸腰筋については、ヨーガのアーサナの中にも効率よく鍛えることができるものもありますが、深層腹筋についてはほとんどありません。というのも、研究では、自転車を漕ぐあの動きでしか深層腹筋を効率よく鍛えることはできないと言われているからです。

腹筋は複雑に構成され、各部位をそれぞれ鍛えることはできません。
総合的に鍛えるしかないのです。

下の写真の女性がやっているバイシクルクランチ。
足を交互に伸ばして身体をひねる運動ですが、
この運動は、実によく腹筋を鍛えてくれます。

おまけに動きとリズムが必要なので、足を固定したものより、インナーを効率よく鍛えてくれます。
バイシクルは自転車。
そう自転車を漕ぐ動きを取り入れて深層腹筋を鍛える運動です。

私の腹筋トレはもっぱらこれ。

最近、ハードに回数を増やしましたが、如実にその効果が出ています。

上の動画はしんぴ倒立ですが、身体を上げる時には、かなり腸腰筋を使います。そして、上がったら、深層腹筋を主に使い身体を安定させます。

これらの筋力があってはじめて、バランス感覚や呼吸、視点などの技術が生きてきます。

これは極端な例ですが、強度の大小はあれ、ヨーガのポーズは腸腰筋、深層腹筋の筋力が肝になってきます。
普段から行っていて損のないトレーニングだと思います。
一日例え20回ほどでも、一年で相当筋力がつきます。

2017年11月15日水曜日

「自分の身体が挑戦してくる」

「倒立歩行とターン」 from idehiroyuki on Vimeo.


B.K.Sアイアンガー師が、60歳を過ぎた頃に、「自分の身体が自分に挑戦してくる」という言葉を残していますが、今、体力が衰えてきた62歳の自分はそれを現実のものとして感じています。

その頃アイアンガー師は午前と午後約4時間トレーニングを欠かさなかったとか。

自分はアイアンガー師のハタヨガ・メソッドから多くを学びましたが、一番学んだのは師の生き方。

幸いにして師の生き方は本になり、多くの人が語るところとなり、師の親友たちから、様々な話を聞きました。

これからも師が生きたように、師の後をたどるように毎日こつこつとヨーガと、自分なりに身体の鍛錬を続けたいと思っています。

本日は身体が重かったのですが、それなりに、何かを得て終えることができたと思っています。

2017年11月13日月曜日

「鶴太郎化しているのか?」

以前も書いたように、片岡鶴太郎さんのヨーガ修行が加速している。

離婚してから、ますます徹底しているようだ。
自分は鶴太郎さんのようには徹底できないが、基本、同じような修行をしている。

先日の健診の前に、知人の医者をクリニックを訪ねたときに気になった血圧を測ってもらった。

その時は、お昼くらいで96−60
検診の時は朝9時で90-60。

低血圧だと低体温の人もいるが、自分は37.2度だった。
高校生くらいのアスリートに、低血圧、高平熱の子が多く、
逆に高血圧の人に低体温が多いそうだ。

去年の検診の時は107ー70くらいだったと記憶しているから、一割くらい低血圧になった勘定だ。

医者は、血圧測定の直前に行った心電図のグラフを見ていたが、心臓には問題はないだろうと言う。ただ、スポーツ心臓の影響が見られると言った。

スポーツ心臓かどうかは、胸郭と心臓の幅の比率から判定するそうだ。
胸郭が小さいと、心臓の幅の絶対値が小さくとも、それに対して比率が大きければスポーツ心臓と判定される。

自分のは、その比率が、ほぼ、標準値だったが、胸郭がでかい。

胸囲が110cmで肺活量も6000ccを超える。
だからスポーツ心臓ではないと判定されたが、
心臓の絶対的な大きさは、通常の大人よりかなりでかい。

自分の体重は59kgだ。だから、アクアにランドクルーザーのエンジンを積んでいるような感じなのだ。

気になる心拍数は、普通に動いているときで、50代。
寝ているときは、30代後半。

これはもう不整脈の人か、マラソンランナーの値だ。

こういう諸々のことも低血圧に関係しているのかも。
とうすうす感じていたが、最近、思いもよらぬ原因のようなものを発見した。

それは、「瞑想」。

ヨーガの行者の身体を調べたところ、瞑想状態になると、異常に血圧が下がるそうだ。だから、修行が続けば、低血圧になる。
そして、心拍数も減る。

有名な行者、クリシュナ・マチャリア師は、心拍数を徐々に減らし、一分間、完全に心臓を止めることができたそうだ。これは、科学的に記録されている。

自分は、約半年前から、一日40分の瞑想を日課にしているが、
元々寝ている時に一分に2回ほどの呼吸が、瞑想の途中に無くなることがある。
もちろん、しばらくすると、呼吸が自然に始まるが。

呼吸と血圧は関係がないが、
この瞑想による低血圧化は、有名なのだそうだ。
だから、高血圧の人に瞑想はお勧め。
なんて、ウェブのヨーガのサイトにも書いてある。

しかし、心穏やかになるということが低血圧に通じるとは思えない。
きっと、自律神経系統に作用するのだろう。

ヨーガを長年続けていると不思議なことが起こる。
これは自分の身体に起こらないと分からないものだ。

次はどんな変化が起こるのか楽しみだ。
きっと、鶴太郎さんも、同じなのだろうと思う。

2017年11月12日日曜日

「片足バランスのポーズを中心に」

ヨガの前後にランニングを行うために、
海岸にはヨガマットは持って行きませんが、こんな岩場だとヨガマットがあっても立位以外のポーズはなかなか厳しいです。

で、大体行うポーズは決まっているのですが、
この4つは必ずアーサナの最後の方でやっています。

足場がでこぼこで水平を保つのがやっかいなことと、風のせいで、バランスの取り方がシビアになり、とても練習になります。

ここで練習した後に、床で同じポーズをやると、根が生えたような安定感になります。
そして、逆転倒立しても、これまた、気持ちの良い安定感があります。

そういう意味でも、この岩場で練習できるような気候条件は貴重。

よく、ネパールやチベットのヨギもヒマラヤの岩の上でポーズしていますが、
バランスの練習をする。という以上に、地と、天と繋がる独特の気の流れが意識できて例えようがない爽快感があります。

今後は本格的に瞑想とプラナヤマもこの岩場で行っていこうと思っています。




2017年11月9日木曜日

「アシュターヴァクラーサナ」


アシュターヴァクラーサナです。
結構人気があるアーサナのようで、グーグルの画像検索で見ただけでも、相当出てきます。そして、ポーズする人の体型や筋力、技量によって、いろんな形があって興味がつきません。

たまにやりますが、その度に最初はちょっと苦労します。

これもアームバランスのポーズですが、楽に行うにはコツがあります。

もちろん最低限の筋力と柔軟性、集中力は必要ですが、片足を肘に乗せるようにして体重を支える意識ではなく、両足をぐっと挟んで手をぎゅっと絞り込むようにすると、体重を支えているというキツさがなくなり、体重が足先の方に逃げていきます。

このコツが分かっている人のアシュターヴァクラーサナは、見ていてすぐに分かります。そして、そのやり方だと、身体が自然に起きて顔は楽に前方を傾かずに向くようになります。

自分のアーサナの考え方としては、「やっている感」「やらされている感」があるところから、一歩踏み込んで、自然に、自分の骨格に乗っている。
というアーサナが理想です。

今まで何回か写真に収めてきましたが、次第に、軽く乗っている感が出てきたと思っています。

2017年11月6日月曜日

「ウッティタ・ハスタ・パダングシュターサナ」


本日、夕方、茅ケ崎海岸、風速が5m以上ありました。
風があるときは、バランス系の練習に最適。

風に身体が持っていかれないように、益々バランスの感覚がシビアになり、練習になります。

このポーズ、ウッティタ・ハスタ・パダングシュターサナというアーサナです。
結構長い名前。


もう、どのくらい、このポーズをやっていないのか記憶にありません。
多分20年くらいかもしれない。
すぐに思い出すさ。と思って、海岸にいったら、悪戦苦闘。
バランスの感覚を思い出すのに、30分ほどかかりました。

あれこれやっていると、ピタッとバランスがとれて長い時間キープできるのですが、バランスをピタッととれない。

なぜか、ブロードウェイミュージカルのウェスト・サイド・ストーリーのダンスシーンをイメージしたら、なんとかバランスが取れるようになりました。

あのミュージカルを映画で見たのが1960年代だったので、今から約50年前。笑

それなのに、ポスターの片足上げポーズのイメージが残っていました。

ヨガのサイトでこのポーズを調べたら、内転筋がどうのこうのと、詳しく書いてありましたが、よく分からん。笑

まずは、ダンスのイメージから入って、それからポーズをより完成させる方が自分にとってはベストである。
と思い、練習終了。

しっかりと感覚だけは覚えました。

あとは、細かく詰めるだけ。

人間の身体の記憶って面白い。

2017年11月3日金曜日

「トレーニング用・ヴィーガンメニュ」


連休は、有酸素運動(長距離ランニング)を集中的に行うつもりなので、食事もいろいろと考えてみました。

100kmを走るウルトラマラソンやトライアスロンの世界ではトップアスリートたちは、大体ヴィーガンかベジタリアンです。

持久系は特に、ベジタリアンメニュが効果的であることは世界的に認知されています。

伝統派のヨガ(オールドヨガ)がまだ主だった時代は、大体、ヨギは、ベジタリアンでしたが、モダンヨガが世界的に普及してからは、食事は多様化していると思います。

ただ、アシュタンガヨガの世界的指導者たちは、後輩の指導者に肉食はやめるようにとアドバイスしているようです。
世界的な指導者、キノマクレガーさんも、指導者はベジタリアンであるべきだ。
とはっきりとInstagramで述べていました。

ヨガの場合は、アヒムサとしてはっきりと明記してあるので、規範としても従うべきかもしれませんが、私は、ベジタリアンの効用は、ヨガをやっていく上で素晴らしいものをもたらしてくれると思っています。

で、本日のヴィーガンメニュは、
自家製のパンにアラビアータソース+テンペ。
人参と、アーモンド、レーズンのサラダ。
アボカド、レタスの炒め物、
それに、高純度のソイ・プロテイン+バナナのミックスジュースです。

このミックスジュースがないと、タンパク質が不足してしまいます。
ベジタリアン食の肝は、肉食で摂っていたタンパク質とほぼ同じ量を植物性で補う。ということで、これがないと、栄養不足になります。実際、これでベジタリアン生活に挫折した方が多いです。

先ほど、10km走って、ヨガのバランス系と倒立系をこなして、帰宅しましたが、食事が肉食のように消化器系に負担をかけないので、実に身体が軽いです。

ヨガをやっている方も、スポーツやっている方も、食事は重要な練習のひとつだと考えて、練習に真剣になるように、食事にも気を使った方が良いと思います。



2017年11月1日水曜日

「ウパヴィシュタ・コナーサナ」



というヨガの有名なポーズですが、
ここまでは、身体を前屈させません。

両足先を手で持って、上半身は床には付けずに浮かします。


しかし、ここでは、

普通の左右開脚の効果に加え、いろんな部位を伸ばす工夫をしています。


ちょうど四股立ち肩入れのような感じで肩を入れて、腕を逆カモメ型に反らせたり、
手のひらを上に向けたりして、考えられる可動域を総動員していろいろと各関節を緩めるようにしています。

自分は身長はありませんが、手のリーチが長い(同じ身長の日本人平均より+約10cm)なので、このような、手で足先を握るポーズでも、結構余裕があって、肩をだらりとさせて緩ませることが出来ます。

リーチが長く、生まれつき肩の可動域が広く、筋力が強かったので、ボクシングコーチに、眼をつけられて
プロ入りを勧められ、新人王争いに参加させられそうになったこともあります。

まあ、肉体的に全てに恵まれた人というのは、ほとんどいないわけで、自分の身体の特徴を活かした競技をやれば良いわけです。

その意味では、身体の大きさがものを言う団体競技、特に球技は大嫌いでした。しかし、なぜか水球という変わった球技をやっていましたが、水球プレーヤーは変わった人が多く、例外的に楽しかったと思います。

自分は、組織プレーができない人間なので、
そもそも向いていなかったということでしょう。

このような、ヨガのポーズをいろいろとやってセンサーを張り巡らせると、自分の身体の事、特に、今現在の身体の柔軟性や筋力、可動域をよく知ることができます。そして、身体に残っている昔の記憶も思い出す。

アシュタンガヨガの有名な指導員Sさんが、
「ヨガとは自分の身体の仕様書を作ることだ」
とおっしゃっていたそうですが、
まさにそうだと思います。

今、仕様書を大幅に書き換えているところです。
ちょっと鶴太郎さんのノリになってきて怖い。

笑。