2016年8月26日金曜日

「アームバランスとアクロバティック」

Instagramでアームバランス(armbalance)というタグで画像を見ると、
もの凄い数の写真が登場します。

Googleの画像検索でもそうですが、
自重トレーニングでは、世界的に人気があるようです。

通常はバー(鉄棒や平行棒)を使ってやっている方が多いのですが、
この写真の自分のように、岩や、建物の一部を使ってやっている人も多く、
こちらは、どちらかというと、アクロバティックという分野になりそうです。

自分はもっぱら岩やテトラポット上ですが、そうなると、
今流行りのボルダリングの要素も入っていると思います。

岩のどこを掴むのかによって、バランスも違ってくるし、
何より、握力が必要になってきます。

しかし、肉体的な要素よりは、集中力の方が鍛えられるような気もします。

トレーニングって、マンネリ化しやすいと思います。
特に自分は飽きっぽい性格なので、
あれこれいろんなトレーニング方法をいつも考えています。

次は、どの場所を使って、どのポーズをやろうか?
なんて、考えるのも、楽しみのひとつになっています。

2016年8月19日金曜日

「続・ベントアーム・プランシェ」

この写真のテトラポットの角は、
いつもやっている岩の上よりも、グリップが良く、一応でこぼこがなく、
アームバランスは、岩より、やりやすいのですが、
いかんせん、高さは3m以上、下は海面。
テトラが入り組んでいて、暗くなっていてよく見えない危険な場所です。

気力体力が調子よく、今なら出来る。
と感じた時だけやっていますが、
先日は、割りとスムーズにベントアーム・プランシェができました。

これはヨガのマユーラアーサナというバランス形のポーズに近いですが、
プランシェでは順手です。ヨガは逆手でヒジを付けます。

ヒジの幅は、ほぼ、腰幅。左ヒジの上に、腰骨を引っ掛けるように乗せて
右ヒジは、腰の外側で、ほぼ一点支持です。
両ヒジとも腰骨に乗っけると、水平のプランシェには有効ですが、
このように角度がついていると、微妙なバランスが必要で、
右手はバランス様に自由にしています。

このときはバランスがとれた瞬間に、
身体のコアをロックするウッディヤーナバンダという締め付けが自然にできて、
ほとんど無駄な力を使わないで、楽にできました。

ウッディヤーナバンダについては、
過去にアップしています。以下。

筋力が衰えてくると、こういうテクニックがものを言うようになります。
若い方でも、プランシェの時にバンダが効果的に使えると、
あまり力に頼らなくても、できるようになると想像しています。

毎回、いろんな発見があります。

2016年8月17日水曜日

「台風一過の倒立」

台風一過の茅ヶ崎海岸は風速約7m+突風。
普通に立っていても、油断するとふらつく風速です。

強風下の倒立は最初はしんどいです。

しかし、2〜3度ふらつくと、身体が風に反応して、徐々にキープ時間が伸びてきます。

こういうスタジオでは経験できないトレーニングができるのが大自然下のトレーニング。
筋トレというよりは、反射神経とバランス感覚の練習と言った感じです。

こういう人間の動物的な感覚を刺激する練習って大事だと思います。

なにかあったときに、即座に反射する感覚を刺激すると言うか。
そんな感じですね。

台風一過の素晴らしい好天と、体調の良さもあって、
最高の一日を終えることができました。

感謝です。





2016年8月16日火曜日

「道場破り」

先日、Youtubeを何気なくみていたら、
アメリカの空手道場に道場破りが来たときの映像があった。
最近の出来事にしてはめずらしい。

道場破りは、これで道場破りが出来るの?
というほどおそまつな腕前で、あっという間にぼこぼこにされてしまった。

自分が居た1980年代には、どこの道場も、道場生も多く、
黒帯がゴロゴロしていたので、
ほとんど道場破りはいなかったようだ。

しかし、1960年代〜1970年代、ニューヨークに進出したカラテ道場には、
道場破りが頻繁にやって来たそうだ。
その時の様子を、当時、ちょくちょく酒の席などで聞いた。

K先輩という方がいる。
自分は、直接面識はないが、当時Kカラテの支部をひとりで任されていたそうだ。
そこにも、道場破りが頻繁に来たらしい。

K先輩は、短刀をいつでも手の届くところに隠していたそうだ。
その短刀で何をするのかというと、
もし、自分が道場破りに負けたときは、
その場で相手と刺し違えるつもりだったそうだ。
自分は、切腹する覚悟だったそうだ。

この話は身内では有名だった。
こういう覚悟の人間は絶対に負けない。
もちろんK先輩は、切腹することなく、現在もお元気だ。

自分たちは、最高師範から、

「手をやられたら、足を使え。
足をやられたら、噛みつけ、
それでもだめだったら頭突きしろ、
そして、それがだめで、殺されてしまったら化けて出ろ」。

と闘争心を叩きこまれた。
ニューヨーク市警の警官やチャイニーズマフィアの道場生も
同じように、叩きこまれた。

ヨガも格闘技も、システム化、マニュアル化されて、そこそこ優秀な人材で溢れているが、何かが違うと感じる。

魑魅魍魎、玉石混交の中から何かが出てくる。

あまりに社会が管理化されると、ダイナミズムがなくなり、人間にも迫力がなくなってくる。無秩序と混乱をくぐり抜けてきた人間は、本物のノウハウを持っている。人を惹きつける。

なんか世界的に退屈で、面白くない時代になったと思う。

















2016年8月11日木曜日

「長崎」

熊本で生まれた自分は、短期間、長崎の祖母の家にあずけられていたことがある。
昭和33年頃だったと思うが、
まだ、あちこちに、原爆の閃光で焦げた塀やビルの外壁が残っていた。

自分が居た場所は原爆投下地点に対して、山を背負っているような位置にあったため、
被害は少なかったようだ(写真)。
しばらくして、記念館に連れられて行ったが、そのときのショッキングな映像はまだリアルに頭の中に残っている。

物心がつくと、アメリカとソヴィエト(ロシア)が冷戦状態になって、
核戦争の危機が何度かあった。
現在の日中の危機的状況どころの話しではない。
いったん核戦争が始まると地球規模で壊滅状態になる危機的状況だった。

ソヴィエトの戦闘機に対する自衛隊のスクランブルはほぼ每日。
津軽海峡はソヴィエト原潜の通り道だった。
いつか、核戦争が起きるかもしれないという危機感の中で育ってきて、
まだ、元気で生きている。
自分は、ただただ、それだけでありがたいと思っている。

特に、この写真の場所の近くで死んでいった子どもたちが不憫だ。
原爆投下の8月9日11時2分。
別れたかみさんの誕生日はとっくに忘れてしまったが、
この日時だけは、一生忘れないと思う。


2016年8月6日土曜日

「ベントアーム・プランシェ」


このように腕を曲げて行うプランシェのことを、
ベントアーム・プランシェと呼ぶそうです。
通常のプランシェは腕を伸ばしますが、このポーズは腕を曲げ(ベント)ます。

ヨガでも似た、マユーラアーサナというポーズがありますが、
ヨガの場合、手が逆手で両肘をくっつけて身体を支えます。

それだと、もしバランスを崩した場合、逆手は自由が効きません。
こんな岩の上では、顔面から岩に突っ込むことになり、
極めて危険です。

順手だと、筋力とバランス感覚はよりシビアですが、
バランスを崩した時は、
腕を支点にしたまま、前転着地で逃げられます。今まで2度逃げました。

前回は、この角度では、身体がややしなっていましたが、
今回は、まっすぐ伸びました。

両足を開脚した方が、通常は重心が前に来てバランスはとりやすいのですが、
このような場所では、重心をなるべく足先方向に持ってきて、
やじろべえみたいな感じで、バランスを取る方がやりやすいし、安全です。
ただ、気力体力充実していないと厳しいです。

今回は足は伸びていますが、顔が下を向きすぎています。
顎を下げて、首先で強引にバランスをとっていて、
その証拠に、少し猫背になっています。

別にこのポーズでも、一応は完成形なのですが、
やはり、もっと上を目指したい。

しかし、もう、身体がなかなか言うことを聞いてくれない。

あとは、気力体力が充実して、「今ならできる」
というときにやらないとできないような気がします。

あと、何年、こんなポーズができるのだろう?
と時々考えます。

そういう時、若いって素晴らしいな。
と思います。
しかし、もっと若かったらと言うのは、言い訳。

やはり、現在の気力体力で出来ることをやるしかない。
と思います。


2016年8月5日金曜日

「ムエタイ・コンビネーション」

海岸を走った後に、時々、ムエタイのコンビネーションをやっています。
いつもは砂浜。時々、こんな感じの岩場でもやっています。

ちょうど畳一畳分くらいの表面が滑らかな岩があって、
その上で、ローキック、膝蹴り中心のコンビネーションをやっています。

写真は膝蹴り。

この位置までは、膝蹴りと前蹴り(ストッピング)の動きは同じです。
前蹴りの場合はここから蹴りおろします。
鉄人セーンチャイは、ここから回し蹴りに持って行きます。

とにかく、膝を一瞬で高い位置に持ってくること、膝でリードすること、
そして、背中を丸めないように、反るようにと、
ジャックナイフの異名をとったFコーチから、注意されていました。

こうやって、自撮りしてみると、もう30年以上経っているのに、
背中は、なんとか反っています。

若いころに、教えられたこと、繰り返しやったことは、身体が覚えています。
Fコーチに感謝です。

終わった後は最高に気持ちいいス。

ムエタイのコンビネーションもヨガと共に死ぬまで続けたいと思っています。

※余談ですが、この写真をInstagramに投稿したら、MMAのスカウト組織からフォローされました。自分の年齢が分かっていないみたいですね。笑。
しかし、今20歳くらいだったら、アメリカに渡ってチャレンジしても面白いかも。
と思いました。





2016年8月3日水曜日

「なぜ倒立?」

体操にも、ヨガにも、サーカスアートにも倒立があり、
様々なトレーニングの基本となっています。

倒立は、この写真のようなストレートハンドスタンドの場合は、
あまり、筋力を必要としません。

筋トレとしては、それほど効果はないと思います。
しかし、なんで、トレーニングの時に必ず倒立をやるかというと、やはり、
この非日常的な感覚が好きでやっている。
ということになると思います。

生理学的に言うと、脳も内蔵も全て逆さまになると、それらの機能が活性化されるそうです。

やはり、バランスを維持しようとする緊張感は、他のトレーニングとはちょっと違うような気がします。

ヨガの先生から聞いた話しなんですが、
ヨガ教室の先輩(女性)で、とにかく、倒立が好きで、
每日やっていた方がいらしたそうです。
その方は、全く病気もケガもせず、元気なまま、
ある日90歳くらいで、ぽっくりと亡くなったとか。

それを目にした先生は、倒立を每日やると、死ぬまで元気で生きられるよ。
と生徒に教えているそうです。

そのことも、自分が、ほとんど每日倒立をやっている理由でもあります。