2016年9月17日土曜日

「ヨガをやることと寿命の長さ」

ヨガをやることと寿命の長さ
は、ほぼ、関係ないと思っています。

しかし、

ヨガを長期間やっている人は、不健康な死に方はしないと思っています。

著書3冊を贈っていただき、ヨガを始めるきっかけを与えていただいた藤本憲幸師が今年69歳で亡くなられました。
健康法の大家だったのでショックでしたが、突然死でしたので、ああ、寿命が来たのだな。と冷静に捉え直しました。

ヨガ=長寿というのは、関係ないと思っています。
番場一雄師も沖正弘氏も平均寿命前に亡くなっています。
両氏とも、ほぼ突然死です。

中村天風師、パタビ・ジョイス師、BKSアイアンガー師が90歳を超える年齢で亡くなっていますが、長寿の方だと思っています。

遺伝子学が発達した現在では、遺伝子のテロメアが無くなると人間は寿命を迎えることが分かっています。
そのテロメアの長さは人によって違います。テロメアは加齢で短くなっていきます。
もちろん、生活習慣等が原因で、テロメアが傷つき、
寿命の前に亡くなるかたも大勢います。

ヨガの大家には、余命宣告を受けたりして、生きるためにたどり着いたのがヨガだったという方も多く、もともと、身体に問題を抱えていた方も多いです。
大病でテロメアが傷ついていたのかもしれません。

ですから、ヨガは健康寿命を伸ばすには効果があると言った方が適切だと思います。

前述の藤本憲幸師ですが、もともと虚弱体質で、確か中学生の頃に余命宣告を受け、ヨガで蘇生された方です。
それでヨガの素晴らしさに開眼して、それを伝えるためにヨガの先生になられた方です。
当時のヨガの先生方はそういう方が多かったです。

ですから、一般的に言っても、もともと短命な傾向の方が多いのだと思っています。

実は、私も、生まれてすぐに、当時、世界的に有名になった公害で、瀕死の状態になり、
そのときの高熱で左耳の聴力をなくしました。
そして、医者からは二十歳までの命だろう。
と半ば余命宣告をされたことがあります。

多くの被害者は亡くなったり、脳性麻痺で植物人間になりました。
私は幸運な方でした。
今でも私は国の公害認定患者で、補償を受けています。

発症して小2までは、一生の病気の苦しみを一気に味わったような状態でした。
痛みがひどいときはモルヒネ(麻薬)を注射してもらっていました。

3年生頃から、急速に体調が回復して、その後、始めた柔道や水泳、体操は、半ばリハビリ的なもので、強くなるために必死でした。

幸いにして62歳の現在でもピンピンしていますが、
精神的に、余命宣告の20歳は、ひとつの大きな山でした。

そんなときに出会ったのが藤本先生。
ヨガで蘇生された体験を知り、飛びつきました。
私も命に不安を抱えていて、それがヨガを始めた一番の理由でした。

私のテロメアも恐らく公害の影響で大きく傷がついていて、
寿命も短くなっているのかもしれません。
ずっと、50歳が次の壁だろう。と考えていました。

やはり命に関わる体験は、その後の人生に大きな影響を与えます。
というか、人生観、世界観が大きく変わると思います。

自分がヨガを始めたのも、若い頃から好きなことを仕事にしてフリーになったのも、
思い切って海外に移住して、仕事をしたのも、自分の幼少体験が大きく影響していると思っています。

あまり先の事を考えない、これまでの人生だったと思います。

私は、幼少体験がなかったら、おそらくヨガはやっていなかったと思います。
柔道も、水泳も、体操もカラテもやっていなかったと思います。
好きなことを仕事にして独立もしていなかったと思います。

そうしたら、今の自分はないわけで、
そういうことを考えると人生は面白いですね。

今まで、生活習慣になりすぎて、ヨガのことは意識してこなかった自分ですが、
今、ヨガをやってきて本当によかったと思っています。

動機は何であれ、ヨガに出会って、それを楽しむ方が増えるのは嬉しいことだと思います。

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