2017年11月30日木曜日

「砂の曼荼羅」

写真はチベット仏教の砂の曼荼羅。
仏僧たちは精緻な下絵を描いて、その上に砂を乗せて曼荼羅の世界を創っていきます。完成までに要する時間は約一ヶ月。

息を飲む美しさ、永久保存したくなるアート作品ですが、
完成と同時に、全て壊されてしまい、最後は、砂は河に流されます。

人間の誕生と、生命の輝きと死を一ヶ月の曼荼羅創作で見せられているような気がします。

どんな美しい人も、聖人も、無敵のアスリートも、最後は灰になってしまう。そのストーリーを言葉ではなく、アートで表現しているところにチベット仏教の深さとユニークさを見る思いです。

最後は灰になる。
この事が自分の事として実感できるようになると、世界は変わると思います。自分の回りの世界とは、自分が思うところの世界ですから。

1930年代に中国で活躍して、激動の時代を生きた祖父が今際の際に、
「いろいろあったが、人生はあっという間だった」
と言い残しましたが、砂となって河に流されるのは、明日かも知れない。その言葉も、自分の人生に大きく影響を与えたと思っています。

いつ壊されて流されてもよいように、毎日、今という瞬間だけに集中して美しい曼荼羅を描いていきたいものです。


2017年11月27日月曜日

「チベット仏教の尼僧」

これまで、様々なチベット仏教の記録フィルムを見てきましたが、最近になって、尼僧の姿をちらほら見るようになりました。

このBBCの記事によると、尼僧の起源は、仏陀がこの世にあった時代にまで遡るそうです。
その後、尼僧の地位は低くなり、寺院や修道院で生活することは赦されず、それは2012年まで続いたということです。
ようやくチベットのある村が尼僧のための修道院を設立して現在少数の尼僧が祈りの生活をしているそうです。
この写真の尼僧は、尼僧になった理由のひとつとして、「教育」を受けられることを挙げています。
学校もないような、貧しい村で生活をしていたら、文字さえ読めるようになるのか分からない。
ということだと思います。

チベットやネパールでマントラ(真言)という短い経文が普及したのは、文盲が多く、長いお経(スートラ)を読むことができず、その結果、覚えることもままならないからだと聞いたことがあります。
ですから、覚えやすい短い一行のマントラに祈りのエッセンスを込めている。
そのような状態がおそらく現在も続いているので、彼女にしたら、尼僧になることは、自分の世界が大きく開けるチャンスなのだと思ったのでしょう。
自分はカトリックの修道院でボランティアをやっていた時に、世界各地から赴任してきた修道士から様々な話を聞きました。
修道士は中世から第二次世界大戦の頃まで、信仰と祈りを求めてやってきた人ばかりではなく、飢饉や、貧困で、食えない、餓死しそうだから、入ってくる人が大勢いたそうです。
とりあえず修道士になったら、食べることだけは、心配はない。
そして、望めば、最高の教育を受けられる。西洋の多くの大学は起源はほとんど修道院です。
世界最初の医学部はイタリアのサレルノ修道院です。

そういう、貧民救済、教育、啓蒙の役目を西も東も修道院が担ってきました。
このBBCの記事を読んで、友人のベネディクト会の修道僧たちの事を思い出しました。

そして、チベット仏教においてもヨーガは重要な修行のひとつです。暖かいインドでは外で活動できるのでアーサナが発達したのに対し、チベットは極寒で、室内から出ることができない期間が長いため、瞑想が発展しました。

おそらく、写真の尼僧たちも、一日数時間のヨーガの修行が日課だと思います。

ここにも、古くからの伝統ヨーガの継承者が育っています。

2017年11月26日日曜日

「水が足りなかった」

水泳競技や格闘技をやっていたころは水分補給にとても気をつけていましたが、競技生活から足を洗ってからマイペースでヨガや体操、ランニングをやるようになってからは無頓着になっていました。

最近身体の調子は良いはずなのに、何故か、トレーニングと食事の割に筋肉もつかず、ちょっと疲労気味だったので、いろいろと調べてみたら。コレだ。という事実に行き当たりました。

それは水分補給。

自分の骨格筋率と運動量から計算すると、一日最低2L以上、理想的には3L以上の水分を補給しないと、筋肉を維持できないし、トレーニングの効果も半減するという数値です。

おまけに、老齢化で保湿能力が劣っているので、おそらく4Lくらいが理想かも。

体重90kgのボディビルダーは約8Lの水分を補給しているとか。

自分は多くの優秀なトレーナーを知っていますが、トレーナーは、ボディビルかトライアスロン出身者が多く、筋肉のことを知り尽くしています。

そのコーチたちのアドバイスも大体上記のようなもの。

脂肪でブヨブヨ太っている人は、
水分が多そうですが、脂肪分には水分は全く含まれておらず、これも、恥ずかしながら本日知りました。
水と油と云いますからね。笑

水分は、主に筋肉に含まれています。
だから、筋肉が不足すると体温調整が上手くいかなかったりするし、低体温化する。そして、吸収された水分は多くのミネラルや蛋白を筋肉に効率良く運び、そこに蓄積されます。

昨日は昼間、約10km走って、大量の汗をかいたため、約4Lの水を夕方までに摂取しました。

未体験の4Lでしたが、腹がだぶつくことも、気分が悪くなることも全くなく、身体は砂のように水分を吸収してしまいました。
そして、案の定、骨格筋率が跳ね上がりました。
筋肉量が増えたのです。

やはり筋肉にマックスの水分を吸収させていることが筋肉のパフォーマンスを最大限に活かすということ。
そして新陳代謝も盛んになる。

試行錯誤し、数字に目を光らせていると、いろんな発見があります。
!!

2017年11月25日土曜日

「水行(みずぎょう)」

水行は元々は仏教の修行で、冬、冷水に浸かってお祈りをする行です。アフガニスタンや中央アジアにもそのような行があるらしく、それらの土地は特に長寿地域で有名です。

私も年中水行をやっていますが、簡易版で、朝起きてスグに冷水を洗面器3〜5杯くらい浴びるだけですが、特に、最近のように、気温が下がって水道水も5度以下になると、浴びた途端、皮膚の温度は急降下、身体は逆に芯は炎を発するように熱くなってとても気持ちがよく、目が一発でさめて身体も気持ちも覚醒します。

特に自分は、朝の血圧が90くらいなので、冷水を浴びると一気に100を超えるくらいに上がり体調がよくなります。
逆に、この血圧の急上昇は、血圧が高い方には致命傷になり、亡くなる方もいます。

しかし、行で亡くなるのなら大往生かもしれませんね。

自分は、真冬でもパンツ一枚、Tシャツ一枚で、せんべい布団で寝ていますが(室温はデロンギで16度にキープ)、朝は特に、足先と手に大量の汗をかいて、シャツは汗でびっしょりです。

ウォッカなどの蒸留酒を呑むことが多いということもありますが、かなりの発熱大王なので、特に、朝はその火照った身体の汗を流し、表面を冷やすという意味でも水行は効果的だと思っています。

心臓に病気をもっていない方、血圧が正常の方は、まず春頃から身体を慣らして、冬に本格的に水行を始めると、風邪知らず、病気知らずの身体になるので、お勧めです。

何より、気が引き締まります。

そして、他人がどうであろうと関係なくなり、自分は自分だと、良い意味で自己中になります。笑。
さきほど検索で仏教の水行のサイトを読んでいたら、似たようなことが書いてありました。

2017年11月24日金曜日

「マインドフルネスの正体」


この写真は本日FBでインド系オーストラリア人の友人がアップしていたものですが、アメリカ発の「マインドフルネス」の正体をよく現していて、同時にマインドフルネスが仏教やヨーガ本来の瞑想とは異質のものであることをよく現していると思います。

左はマインドフルネス中のサラリーマン風男性。
頭の上には、様々なマインドフルネスを行う「目的」があります。それは、ほとんど利己。悟り、静寂、成功、マニフェスト、仕事、お金、仕事、車。

もし、全て利己だったら困るので、トップに悟りと静寂があるのが、マインドフルネスの正体を現しています。

本来、マインドフルネスの目的は、利己、利他、そのようなものを超えたところにあります。敢えて言えば「空」になること。右の禅僧らしき男性の頭上にあるのは無言、無。です。無の向こうにあるのは心の平安、

これが瞑想の目的、目的が同じで方法論が違うのは問題ないと思いますが、同じ方法論を装って、目的が違うというのは本末転倒だと思います。

はっきり言うと、マインドフルネスは、それをビジネスとしてお金を儲けようと考えた人が提唱、発展させたものだと思います。
こういうものの正体は時間が経てば分かります。
今までこのようなものを数多く見てきました。

数年後、どうなっているのか、大体予想は付きますが、それをじっくりと見てみたいと思っています。

2017年11月22日水曜日

「海ヨガシーズン本日終了」

海ヨガシーズン終わり from idehiroyuki on Vimeo.

今年の海ヨガシーズン、本日終了しました。

本日夕方の気温は約10度。
北風もあったのですが、身体の動きが明らかに先日以前とは全く違う。
急に、動きが鈍くなりました。

ああ、今日で海ヨガは終わりだと本能的に分かりました。

冬になると動物も人間も身体を休める季節に入ります。
特に変温動物は冬眠に入ります。

この身体の変調に気がついたら、例え屋内でも、ちょっと油断するとケガします。

だから、冬モードに入る時期になりました。

これからは、ストレッチと、アイアンガーヨガの基本ポーズを重点的に、来年の3月までみっちりやる予定です。

こういう身体の変調は、やはりヨガをやるようになって感じるようになりました。

無理をしない。
ここからが無理だと分かる。
だから、その一歩手前でやめる。

そういう感覚が、メンタルにおいても役に立っています。

ヨガをやるということは、そのような五感、感じる力を自然に身につけることだと思います。

2017年11月18日土曜日

「腸腰筋と深層腹筋」

しんぴ倒立とターン from idehiroyuki on Vimeo.
腹筋は、あらゆるアーサナだけでなく、身体の動きの肝となる筋肉です。特にヨーガでは腸腰筋、深層腹筋をよく使います。

腸腰筋については、ヨーガのアーサナの中にも効率よく鍛えることができるものもありますが、深層腹筋についてはほとんどありません。というのも、研究では、自転車を漕ぐあの動きでしか深層腹筋を効率よく鍛えることはできないと言われているからです。

腹筋は複雑に構成され、各部位をそれぞれ鍛えることはできません。
総合的に鍛えるしかないのです。

下の写真の女性がやっているバイシクルクランチ。
足を交互に伸ばして身体をひねる運動ですが、
この運動は、実によく腹筋を鍛えてくれます。

おまけに動きとリズムが必要なので、足を固定したものより、インナーを効率よく鍛えてくれます。
バイシクルは自転車。
そう自転車を漕ぐ動きを取り入れて深層腹筋を鍛える運動です。

私の腹筋トレはもっぱらこれ。

最近、ハードに回数を増やしましたが、如実にその効果が出ています。

上の動画はしんぴ倒立ですが、身体を上げる時には、かなり腸腰筋を使います。そして、上がったら、深層腹筋を主に使い身体を安定させます。

これらの筋力があってはじめて、バランス感覚や呼吸、視点などの技術が生きてきます。

これは極端な例ですが、強度の大小はあれ、ヨーガのポーズは腸腰筋、深層腹筋の筋力が肝になってきます。
普段から行っていて損のないトレーニングだと思います。
一日例え20回ほどでも、一年で相当筋力がつきます。

2017年11月15日水曜日

「自分の身体が挑戦してくる」

「倒立歩行とターン」 from idehiroyuki on Vimeo.


B.K.Sアイアンガー師が、60歳を過ぎた頃に、「自分の身体が自分に挑戦してくる」という言葉を残していますが、今、体力が衰えてきた62歳の自分はそれを現実のものとして感じています。

その頃アイアンガー師は午前と午後約4時間トレーニングを欠かさなかったとか。

自分はアイアンガー師のハタヨガ・メソッドから多くを学びましたが、一番学んだのは師の生き方。

幸いにして師の生き方は本になり、多くの人が語るところとなり、師の親友たちから、様々な話を聞きました。

これからも師が生きたように、師の後をたどるように毎日こつこつとヨーガと、自分なりに身体の鍛錬を続けたいと思っています。

本日は身体が重かったのですが、それなりに、何かを得て終えることができたと思っています。

2017年11月13日月曜日

「鶴太郎化しているのか?」

以前も書いたように、片岡鶴太郎さんのヨーガ修行が加速している。

離婚してから、ますます徹底しているようだ。
自分は鶴太郎さんのようには徹底できないが、基本、同じような修行をしている。

先日の健診の前に、知人の医者をクリニックを訪ねたときに気になった血圧を測ってもらった。

その時は、お昼くらいで96−60
検診の時は朝9時で90-60。

低血圧だと低体温の人もいるが、自分は37.2度だった。
高校生くらいのアスリートに、低血圧、高平熱の子が多く、
逆に高血圧の人に低体温が多いそうだ。

去年の検診の時は107ー70くらいだったと記憶しているから、一割くらい低血圧になった勘定だ。

医者は、血圧測定の直前に行った心電図のグラフを見ていたが、心臓には問題はないだろうと言う。ただ、スポーツ心臓の影響が見られると言った。

スポーツ心臓かどうかは、胸郭と心臓の幅の比率から判定するそうだ。
胸郭が小さいと、心臓の幅の絶対値が小さくとも、それに対して比率が大きければスポーツ心臓と判定される。

自分のは、その比率が、ほぼ、標準値だったが、胸郭がでかい。

胸囲が110cmで肺活量も6000ccを超える。
だからスポーツ心臓ではないと判定されたが、
心臓の絶対的な大きさは、通常の大人よりかなりでかい。

自分の体重は59kgだ。だから、アクアにランドクルーザーのエンジンを積んでいるような感じなのだ。

気になる心拍数は、普通に動いているときで、50代。
寝ているときは、30代後半。

これはもう不整脈の人か、マラソンランナーの値だ。

こういう諸々のことも低血圧に関係しているのかも。
とうすうす感じていたが、最近、思いもよらぬ原因のようなものを発見した。

それは、「瞑想」。

ヨーガの行者の身体を調べたところ、瞑想状態になると、異常に血圧が下がるそうだ。だから、修行が続けば、低血圧になる。
そして、心拍数も減る。

有名な行者、クリシュナ・マチャリア師は、心拍数を徐々に減らし、一分間、完全に心臓を止めることができたそうだ。これは、科学的に記録されている。

自分は、約半年前から、一日40分の瞑想を日課にしているが、
元々寝ている時に一分に2回ほどの呼吸が、瞑想の途中に無くなることがある。
もちろん、しばらくすると、呼吸が自然に始まるが。

呼吸と血圧は関係がないが、
この瞑想による低血圧化は、有名なのだそうだ。
だから、高血圧の人に瞑想はお勧め。
なんて、ウェブのヨーガのサイトにも書いてある。

しかし、心穏やかになるということが低血圧に通じるとは思えない。
きっと、自律神経系統に作用するのだろう。

ヨーガを長年続けていると不思議なことが起こる。
これは自分の身体に起こらないと分からないものだ。

次はどんな変化が起こるのか楽しみだ。
きっと、鶴太郎さんも、同じなのだろうと思う。

2017年11月12日日曜日

「片足バランスのポーズを中心に」

ヨガの前後にランニングを行うために、
海岸にはヨガマットは持って行きませんが、こんな岩場だとヨガマットがあっても立位以外のポーズはなかなか厳しいです。

で、大体行うポーズは決まっているのですが、
この4つは必ずアーサナの最後の方でやっています。

足場がでこぼこで水平を保つのがやっかいなことと、風のせいで、バランスの取り方がシビアになり、とても練習になります。

ここで練習した後に、床で同じポーズをやると、根が生えたような安定感になります。
そして、逆転倒立しても、これまた、気持ちの良い安定感があります。

そういう意味でも、この岩場で練習できるような気候条件は貴重。

よく、ネパールやチベットのヨギもヒマラヤの岩の上でポーズしていますが、
バランスの練習をする。という以上に、地と、天と繋がる独特の気の流れが意識できて例えようがない爽快感があります。

今後は本格的に瞑想とプラナヤマもこの岩場で行っていこうと思っています。




2017年11月9日木曜日

「アシュターヴァクラーサナ」


アシュターヴァクラーサナです。
結構人気があるアーサナのようで、グーグルの画像検索で見ただけでも、相当出てきます。そして、ポーズする人の体型や筋力、技量によって、いろんな形があって興味がつきません。

たまにやりますが、その度に最初はちょっと苦労します。

これもアームバランスのポーズですが、楽に行うにはコツがあります。

もちろん最低限の筋力と柔軟性、集中力は必要ですが、片足を肘に乗せるようにして体重を支える意識ではなく、両足をぐっと挟んで手をぎゅっと絞り込むようにすると、体重を支えているというキツさがなくなり、体重が足先の方に逃げていきます。

このコツが分かっている人のアシュターヴァクラーサナは、見ていてすぐに分かります。そして、そのやり方だと、身体が自然に起きて顔は楽に前方を傾かずに向くようになります。

自分のアーサナの考え方としては、「やっている感」「やらされている感」があるところから、一歩踏み込んで、自然に、自分の骨格に乗っている。
というアーサナが理想です。

今まで何回か写真に収めてきましたが、次第に、軽く乗っている感が出てきたと思っています。

2017年11月6日月曜日

「ウッティタ・ハスタ・パダングシュターサナ」


本日、夕方、茅ケ崎海岸、風速が5m以上ありました。
風があるときは、バランス系の練習に最適。

風に身体が持っていかれないように、益々バランスの感覚がシビアになり、練習になります。

このポーズ、ウッティタ・ハスタ・パダングシュターサナというアーサナです。
結構長い名前。


もう、どのくらい、このポーズをやっていないのか記憶にありません。
多分20年くらいかもしれない。
すぐに思い出すさ。と思って、海岸にいったら、悪戦苦闘。
バランスの感覚を思い出すのに、30分ほどかかりました。

あれこれやっていると、ピタッとバランスがとれて長い時間キープできるのですが、バランスをピタッととれない。

なぜか、ブロードウェイミュージカルのウェスト・サイド・ストーリーのダンスシーンをイメージしたら、なんとかバランスが取れるようになりました。

あのミュージカルを映画で見たのが1960年代だったので、今から約50年前。笑

それなのに、ポスターの片足上げポーズのイメージが残っていました。

ヨガのサイトでこのポーズを調べたら、内転筋がどうのこうのと、詳しく書いてありましたが、よく分からん。笑

まずは、ダンスのイメージから入って、それからポーズをより完成させる方が自分にとってはベストである。
と思い、練習終了。

しっかりと感覚だけは覚えました。

あとは、細かく詰めるだけ。

人間の身体の記憶って面白い。

2017年11月3日金曜日

「トレーニング用・ヴィーガンメニュ」


連休は、有酸素運動(長距離ランニング)を集中的に行うつもりなので、食事もいろいろと考えてみました。

100kmを走るウルトラマラソンやトライアスロンの世界ではトップアスリートたちは、大体ヴィーガンかベジタリアンです。

持久系は特に、ベジタリアンメニュが効果的であることは世界的に認知されています。

伝統派のヨガ(オールドヨガ)がまだ主だった時代は、大体、ヨギは、ベジタリアンでしたが、モダンヨガが世界的に普及してからは、食事は多様化していると思います。

ただ、アシュタンガヨガの世界的指導者たちは、後輩の指導者に肉食はやめるようにとアドバイスしているようです。
世界的な指導者、キノマクレガーさんも、指導者はベジタリアンであるべきだ。
とはっきりとInstagramで述べていました。

ヨガの場合は、アヒムサとしてはっきりと明記してあるので、規範としても従うべきかもしれませんが、私は、ベジタリアンの効用は、ヨガをやっていく上で素晴らしいものをもたらしてくれると思っています。

で、本日のヴィーガンメニュは、
自家製のパンにアラビアータソース+テンペ。
人参と、アーモンド、レーズンのサラダ。
アボカド、レタスの炒め物、
それに、高純度のソイ・プロテイン+バナナのミックスジュースです。

このミックスジュースがないと、タンパク質が不足してしまいます。
ベジタリアン食の肝は、肉食で摂っていたタンパク質とほぼ同じ量を植物性で補う。ということで、これがないと、栄養不足になります。実際、これでベジタリアン生活に挫折した方が多いです。

先ほど、10km走って、ヨガのバランス系と倒立系をこなして、帰宅しましたが、食事が肉食のように消化器系に負担をかけないので、実に身体が軽いです。

ヨガをやっている方も、スポーツやっている方も、食事は重要な練習のひとつだと考えて、練習に真剣になるように、食事にも気を使った方が良いと思います。



2017年11月1日水曜日

「ウパヴィシュタ・コナーサナ」



というヨガの有名なポーズですが、
ここまでは、身体を前屈させません。

両足先を手で持って、上半身は床には付けずに浮かします。


しかし、ここでは、

普通の左右開脚の効果に加え、いろんな部位を伸ばす工夫をしています。


ちょうど四股立ち肩入れのような感じで肩を入れて、腕を逆カモメ型に反らせたり、
手のひらを上に向けたりして、考えられる可動域を総動員していろいろと各関節を緩めるようにしています。

自分は身長はありませんが、手のリーチが長い(同じ身長の日本人平均より+約10cm)なので、このような、手で足先を握るポーズでも、結構余裕があって、肩をだらりとさせて緩ませることが出来ます。

リーチが長く、生まれつき肩の可動域が広く、筋力が強かったので、ボクシングコーチに、眼をつけられて
プロ入りを勧められ、新人王争いに参加させられそうになったこともあります。

まあ、肉体的に全てに恵まれた人というのは、ほとんどいないわけで、自分の身体の特徴を活かした競技をやれば良いわけです。

その意味では、身体の大きさがものを言う団体競技、特に球技は大嫌いでした。しかし、なぜか水球という変わった球技をやっていましたが、水球プレーヤーは変わった人が多く、例外的に楽しかったと思います。

自分は、組織プレーができない人間なので、
そもそも向いていなかったということでしょう。

このような、ヨガのポーズをいろいろとやってセンサーを張り巡らせると、自分の身体の事、特に、今現在の身体の柔軟性や筋力、可動域をよく知ることができます。そして、身体に残っている昔の記憶も思い出す。

アシュタンガヨガの有名な指導員Sさんが、
「ヨガとは自分の身体の仕様書を作ることだ」
とおっしゃっていたそうですが、
まさにそうだと思います。

今、仕様書を大幅に書き換えているところです。
ちょっと鶴太郎さんのノリになってきて怖い。

笑。