2017年8月30日水曜日

「筋トレの必要性」

左肩の痛みで、チャトランガができない状態が続いていましたが、
少し痛みが引いてきたので、思いっきり懸垂のトレーニングを始めました。

自宅の玄関のスペースに、ぶら下がり健康器を置いてありますが、
それで、懸垂ができます。
順手懸垂は、プルアップ。
逆手は、チンナップ。
と言います。
順手は背筋、逆手は上腕、僧帽筋を鍛えます。

正しい姿勢でゆっくり行うと、例え一回でも、立派な筋トレになります。

その効果が出てきたのか、マユーラーサナが楽にできるようになりました。
頑張れば一分ほどキープできます。

私よりヨガの経験の長い先生から、
ヨガを長く続けて、いつまでも、難易度の高いアーサナをやりたいのなら、
若いころから、ヨガとは別にしっかりと筋トレをやった方が良い。
と、随分前にアドバイスをいただきましたが、
私も、そう思います。

ヨガレベルのアーサナだけでは、例えアシュタンガヨガのような負荷の大きいヨガでも
年齢を重ねてくると、筋力の現状維持は不可能だと思います。

それには、アーサナ以外の、筋トレが必要になってきます。

これはいきなり年齢が行ってから始めるのでは無理があるし、若い頃から徐々に始めた方が良いと思います。

Instagramでお友達の、若いアシュタンガヨガの先生たちも、積極的に負荷の大きいハンドスタンドやアームバランス、自重トレーニングを積極的にやっているようですが、とても良いことだと思っています。

仮に一日5分やっても、一ヶ月で約150分。
一年で、約30時間になります。

斬新性の法則というものがありますが、徐々に続けていくと、負荷に対する抵抗力が自然についてきて、より高い負荷に耐えることができるようになります。

昔できたことができなくなる。
というのは、とても悔しいことだと思います。

だったら、少しづつでも、身体の衰えを補う意味でも、筋力のためのトレーニングを続けるのが賢明だと思います。






2017年8月26日土曜日

「インド、内戦状態」

「インド、内戦状態」
以下、リンクです。

この写真、ボリウッドのスターみたいだが、
この方は立派なグル。
グルとは宗教的指導者というか導師みたいな存在。
卑近な例ではオウム真理教の麻原彰晃。
現在、インドには無数のグルが存在しているそうで、
この方は、最も人気があるグルの一人、ラム・ラヒム・シン師。
実は、この方が信者女性のレイプ疑惑で裁判所で有罪判決を受けたことに抗議して、信者が暴徒化、街は内戦状態になり、インド陸軍が出動したとか。
多くの死傷者が出ている模様。
この方の信者は、カースト最下位層、不可触賤民が多く、
彼らのフラストレーションを上手く吸収して、のし上がったという見方もできるが、こういう事件は、ちょっと時間が経ってみないと真相は見えてこない。
というのも、過去にサイババ師の例があるからだ。
サイババ師は2011年に亡くなったが、インドの政治家以外では、
マザーテレサとサイババ師だけが国葬だったという、結果的に聖人として崇められる存在だった。
そして、多くの善行が明らかになった。
しかし、サイババ師は、どういうわけか欧米のメディアに嫌われて、
まことしやかな、誹謗中傷が大手メディアを中心に展開され、
カルトの王様みたいな扱いを受けていた。
自分も一時期、それを信じていた。
自分がBBCを良く見ながらも、信じないのはその辺に理由がある。
BBCの存在価値は、その情報収集能力にしかないと自分は思っている。
その点、視点は、ザ・ガーディアンの方が信頼に値する。
しかし、インド人はグルが好きである。笑。
ババ・ラムデブ師という、大いに怪しげなグルがいる。
実に怪しげな風貌だが、広大な土地にお布施で、アーユルヴェーダの病院や大学も建設して、驚くべき安価な価格で大衆に提供している。
現インド首相モディさんも、ラムデブ師の弟子だ。
ラムデブ師も欧米のメディアからはキワモノ扱いされている。
なぜならば、グローバル企業を名指しで批判して、インドの消費者に安全な石けんなどの生活必需品を提供しているからだ。
ヨガもグルの世界だ。
なんで、これだけ盲目的に服従するのかと訝るような世界的なヨガもある。
結局、みな、盲目的に服従するのが好きなのかもしれない。
それが一番楽で快楽だからだ。
自分はそういうことに対しては昔から懐疑的で意地悪な見方しかしないが、
欧米のマスメディアの捉え方にも大いに疑問を持っている。
結局、時間が経ってみないと分からないということが多い。

2017年8月25日金曜日

「アドムカ・ブルクシャサーナ」

これは、普通の倒立と同じですが、他のアーサナ同様、行う人の体型や筋力、バランス感覚で、人それぞれ、いろんなフォームがあるのが興味深いです。

効果的には、頭立であるシールシャーサナと同じですが、
よりバランス感覚と筋力が必要です。

私のヨーガの先生から聞いた話しですが、
ヨーガをやってはいない女性で、
とにかく毎日毎日、頭立ばかり日課にしていた方がいて、
その方はかなり高齢になるまで無病息災で生活され、
ある日、お昼寝をしていて、そのまま亡くなったそうです。

これはシールシャーサナの効果である。
と私も思います。

なにか一つアーサナを選ぶとすれば何が良いか?

という質問に、頭立(シールシャーサナ)
と答えられる先生は昔から多いです。

アーサナの王。と言われている所以だと思います。

私は、頚椎に違和感を感じるので、シールシャーサナはめったにやりませんが、
代わりにこのアドムカブルクシャサーナを日課にしています。

シールシャーサナのように10分、20分は無理ですが、
1分×10本
というようなメニュでやっています。

しっかりと、万歳をした身体の形が逆さまになると、
骨格自体が強固なフレームになり、バランスがとれると普通の筋力で楽に立っていられます。
少しでも、フォームが崩れると、その箇所に一気に体重がかかり、
とてもきつい倒立になります。

調子が良い時のアドムカブルクシャサーナは、手から根が生えたような安定感になります。

日々、自分の体力、バランス能力、集中力、を測るバロメータでもあります。





2017年8月22日火曜日

「ありがたいな。おかげだな。」

Sunset Hand Stand from idehiroyuki on Vimeo.

午前から画像処理関係の仕事をいくつかやったので、頭もやもや、目はシオシオのパーで、気分転換に、日没の海岸に逆転に行ってきました。

結構もやって、湿気が多かったのですが、凄く空気感が良く、倒立も絶好調。いつもになく、拍手の数も多かったス。笑。

横では親子が仲良く釣りやっているし、その会話を聞いているだけでほのぼのとして、波の音も気持ち良い。

ああ、ありがたいな〜。おかげだな〜。
沖正弘師の言葉を思いだした日没の茅ケ崎海岸でした。

2017年8月21日月曜日

「蓮華座とムドラ」

蓮華座を組む目的は様々です。

その目的や効用について、ウェブでも詳しく見ることができますが、私がヨーガを始めた頃に、蓮華座を組む第一の目的は、「上半身の力みが自然となくなるため」と教えられました。

あぐら、半結跏趺坐等、他にも坐法がありますが、この蓮華座が最も上半身の力が抜けます。無意識に抜けます。

と言うのは、

下半身を蓮華座によってロックして台座のように固定してしまうと、自然に無理なく背筋も伸びて、その結果、無意識の肩の力みも最小限のものになってしまい、長い瞑想の時間中に凝った肩や首へ意識が逸れることがなくなるからです。

今朝、久々に、いろんな座法で瞑想してみましたが、改めて蓮華座はよく考えられた座法だと認識しました。


坐法といえばムドラ。ムドラは、手のポーズです。アンジャリ・ムドラとチン・ムドラが有名ですが、私はいつも手のひらを自然に広げて天にむけた、この写真のムドラです。このムドラ、名前はちょっと分かりません。以前、知っていた方が居たのですが失念しました。

なんで、このムドラかというと、このムドラ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、共通のムドラだからです。最も普遍的なムドラだと言えます。

どういう時に、このムドラをするのかというと、祈りの時。天の神様と繋がり、メッセージとエネルギーを両手に感じるためのムドラ。ということができると思います。

両腕の位置は、もっとセンターにもってくるのが標準です。このムドラも、最も腕や肩への負担が少く、長い時間の祈りに意識を集中できます。坐法もムドラもフィジカル面から考えて、最も効率が良く、負担が少ないものがポピュラーだと思います。


2017年8月20日日曜日

「ヨーガ本来の大きな役目」


ヨーガ本来の大きな役目
以下、リンク

The Hyderabad Iyengar Yoga Journal: Ankylosing Spondylitis and Iyengar Yoga: This is a case study of one of my student aged 38 years, who came to   the Therapy class with the complaint of inflammation, pain, and sti...

強直性脊椎炎という病気があります。
ウェブからの引用ですが、

脊椎や骨盤(こつばん)の関節部が、しだいに骨化(こつか)あるいは線維化して、骨と骨が癒着(ゆちゃく)してしまう(強直)病気です」

とあります。


上記リンクのイラストで脊椎の一部がくっついている部分(fused vertebrae)がそうです。

症状が進むと、次第に身体の自由が効かなくなり、このイラストの症状の段階でも身体をねじって、あちこちを見ることができなくなっているとのこと。

治療法はないそうで、痛みを緩和する薬があるだけのようです。


このページでは、この症状が重くなった男性が、最後の最後に頼ったアイアンガーヨガの治療院での治療の経過がレポートされています。


記録映画で見たのですが、プーナのアイアンガーヨガのセンターには治療院のセクションがあり、いろんな不具合の方が治療を受けています。

どこか、日本の接骨院や整体院のような感じがします。


インドには、モダンヨガの母体にもなったカラリパヤットという伝統的な格闘技があり、相撲部屋のような感じで子供の頃から住み込みで格闘家を目指していますが、ここにも付属の治療院があって、格闘家のみならず、近所の人たちの治療院としても機能しています。


上記リンクでは、アイアンガーヨガの治療院で、アイアンガーヨガの高弟の女性指導員が治療する過程が簡単に紹介してありますが、初歩的なアーサナを治療の準備的な段階として、徐々に身体を矯正していく様が興味深いです。


そして、アイアンガーヨガの特徴であるプロップ(補助道具)を使った矯正の様子が紹介してあります。


この男性は、治療としてこの治療院に来たわけですが、徐々に精神的にもヨーガに目覚めていく過程が興味を引きます。


オウム真理教がヨーガ教室を開いていたときに、交通事故でむち打ち症になって、一般治療では改善が見られなかった人たちを、完治させて、それが評判になって多くの人が治療に訪れたことは有名です。


本来、ハタヨーガのしっかりとした教育を受け、知識と実践、経験があると、このように、対処療法しか手立てがない症状を改善することは、ある程度可能だと思っています。


日本でも元来、ヨーガ教室はフィジカルとメンタルの治療院的性格が強かったように思います。

インドやネパールでは、治療院が付属しているヨガセンターが数多くあります。

もちろん、日本では治療に関する法律的な制約が多くあってインドとは事情が違いますが、現在のような美容ヨガ、ダイエットヨガが流行る前から、このようなヨガ教室はあちこちにあったのですが、最近ではあまり見かけなくなりました。

ヨガの実践者であり知識がある整体師や接骨師が優れた治療を行っている例をちらほら見かけるくらい。

ヨーガ本来の、整体的な治療院も付属したヨガセンターが増えるとヨーガに対する認知度も上がると思うのですが。

2017年8月18日金曜日

「こうなるとうすうす感じていた」

片岡鶴太郎さん離婚

鶴太郎さんが離婚。
鶴太郎さん、5年前から相当ヨーガにはまっていたので、
これは、一般の人が常識的だと思う市民生活ができなくなっているのでは?
と感じていた。
実は、鶴太郎さんと自分は共通する部分が多い。
同じ昭和29年(1954年)生まれ。
私が、20代〜30代にかけて目黒ジム(キックボクシングの名門)の練習生だったときに、入門してきた。
ただ、鶴太郎さんは目黒ジム内にあった国際式ボクシングの野口ジムに入門した。
ちょうど自分の4年くらい後輩に当る。

そして、ヨーガ。

おまけに、離婚。


だから、記事があると、気になって、よくみていたが、
食生活などを見ると、そろそろ、自分みたいになってきてやばいな。笑。と思っていた。
これはヨーガを長期間、真剣にやってみないと分からないが、
ヨーガはある意味、世捨て人製造システムなのだ。

インドのサドゥーというヒンドゥー教の修行僧は、ヨーガを修行の一環として行っているが、もと銀行員やSEなどの裕福だった人が、ヨーガをやっていて目覚めてその道に入ることが多い。

サドゥーの場合は、師匠から、まず家族との縁を切ることを求められるそうだ。

食生活も鶴太郎さんは自分そっくり。
家では、ほぼヴィーガン生活、外では、会食や呑み会のときだけ、周りと同じものをいただくこともある。
というスタイル。

自分は、好きなときにヨーガの練習をして、身体が求める時にヴィーガン食という日常。
気がのらない時は一週間ほど外にも出ない。
鶴太郎さんも同じような生活だから、そりゃあ、普通の人がついていけないのは当たり前だと思う。

しかし、鶴太郎さん、真の自由の意味が少し分かってきたのではないのかと思う。
ヨーガをやっていると、やるだけ、一般社会との乖離は激しくなっていく。
しかし、どんどん自由になっていく。

この快感が分かってくると、鶴太郎さんや自分のような生活が一番楽なのだ。


2017年8月16日水曜日

「送り火」

Bodhisattva from idehiroyuki on Vimeo.

本日でお盆も終わり、ご先祖様の魂をお迎えして、送るために、自分でショートムービーを撮ってみました。

仕事でもムービーを撮っていますが、30秒の中に祈りの気持ちを込めてみました。

仏像は石仏です。敦煌にあったものらしく、祖父が中国で入手して日本に持ち帰ったものです。もし持って帰らなかったら、毛沢東の文化大革命で破壊されていただろうと華僑の方がおっしゃっていました。

数奇な運命の清の時代の石仏です。

バックのサウンドはチベット仏教のシンギングボールです。自分で音を出して録音しました。

我が家には仏壇はありませんが、この石仏が仏壇の代わりになっています。

2017年8月15日火曜日

「ヨーガの先人の多くがこれで亡くなったと思います」

「慢性的な睡眠不足によって、脳は「自己破壊」する」

という科学的なデータが発表されました。以下リンク↓

https://wired.jp/2017/08/13/lack-of-sleep/

短時間睡眠の効用を説く方が昔から多くいます。
もちろん、睡眠の質は大事。
その効用を証明するために引用されるナポレオンやエジソンは、
誰もが知る短時間睡眠の実践者でしたが、ただ、それは夜だけの話。
最近になって、彼らは昼間、夜の不足分を補う形で睡眠していたことが分かってきました。
トータルだと、健康を維持するために必要な睡眠時間をとっていたそうです。
野生動物のみならず、犬や猫も、小刻みに睡眠をとり、一日の半分は寝ているそうです。
それは、人間を含む生物としての生命維持のための本能。
私の今までの経験だと、一日最低必要な睡眠時間は6時間。
運動したり、過度のストレスを受けた場合は、+2時間〜3時間。
これだけは必要でした。
自分は人間としての理性や理屈より、動物としての本能に生きる人間なので、
それに忠実に従って、
それが維持できないような生活はしないようにしてきました。
それは最優先重要課題。
多分、それだけの睡眠をとらなかったら、今、こうして、60過ぎても元気で毎日トレーニングできていないし、美味しい酒も呑めていないと思います。
私のヨーガの師匠は、短時間睡眠法で有名な方でした。
その短時間睡眠法と氏独自の記憶法で、中卒にもかかわらず一年の試験勉強で司法試験に合格され、それはテレビでも紹介され有名になりました。
その後も、短時間睡眠による時間活用で、素晴らしい実績を残されましたが、
昨年、突然死で他界されました。
直前まで健康そのものだったそうですが、
男性の平均寿命より10年若い享年でした。
そういう方がヨーガの世界には多いです。
別の医学調査結果によると、短時間睡眠は、不整脈の大きな原因にもなるそうで、徐々にしかし確実に心臓にダメージを与えていくそうです。
眠いというシグナルは身体が発する危険信号。
それでも、自分がやりたいことをやるというのもその人の人生ですが、
いただいた生命は大事に扱うのが人間として当たり前のこと。
自分の身体は神様からのレンタル。
大事に消費期限まで有効に使ってお返しするのが筋だと思います。

そのためにも、無理な短時間睡眠法はやらないというのが、自然の法則にかなっていると思います。
そして、暗くなったら寝る。明るくなって起きる。
それが生物としての人間の基本だと思います。

いくらアーユルベーダやヨガが何千年の歴史があると言っても、
生物としての人間の歴史は、20万年以上もあるのですから。

2017年8月14日月曜日

「何でもヨガになる」


Jump training taken with iPhone7plus's high speed movie. from idehiroyuki on Vimeo.
古来から伝わっている独立したヨーガのポーズは、それこそ何千年という歴史があるが、現在はやっている太陽礼拝やヴィンヤサは数十年の歴史しかない。

もちろん、そこで使われている個々のポーズは歴史があるが、それをヴィンヤサ化したものは、古いポーズとは別物だ。それを古くからのヨガの伝統というには無理がある。
新しいヨガだと言えば良いのに、古くから。伝統がある。と言った方が商売上有利だからだろうか。

ヨガは、それらが古い、新しいというのが、問題ではなく、ヨガは進化して、様々なものがヨガ化できると思う。アイアンガー師もヨガは進化するものだとおっしゃっている。

このジャンプは自分が柔道やカラテをやっていたころによく練習していたもので、いろんな局面でヨガ的なアプローチができて、身体の使い方、集中力、タイミングのとりかた、呼吸など様々な訓練になる。

最近話題に上らないが、空中浮遊というチベットヨガのアーサナがある。
Youtubeにも出ているが、これもジャンプに近い。
チベットの熟練僧は、蓮華座のままで、1m以上の高さまで、ジャンプしてあたかも空中浮遊に見える。

ジャンプの身体の使い方はどれも基本は同じだ。
アシュタンガヨガのジャンプも、欧米のトップクラスの名人たちは、
とにかく高く飛べと言う。
ジャンプスルーも、ジャンプの高さのあるヨギのものは、自然でスムーズだ。
そして、高さのあるジャンプができると、低いジャンプも美しくできる。

このジャンプは以前にも書いたが、上半身の伸長と力で飛ぶジャンプだ。下半身は飛ぶきっかけと、着地のクッションだけ。

面白いことに一回だけのジャンプで着地だと、着地時に下半身に相当負担がくる。
なぜならば、連続ジャンプでは、着地の負担を反動に変えて次のジャンプの力に変換するのに対し、一回で着地の場合は、体重がそのまま下半身に来てしまうからだ。

だから、自分のような年寄りでも、身体が壊れない。
古くあるアーサナを繰り返すことは基本として、習慣化した上で、
様々なアーサナにヨガのアプローチを試みることは良いことだと思う。

身体の様々な動きはヨガに通じる。

特に、身体の動きを知り尽くした新体操やバレエの先生たちがやっているヨガのアプローチは面白い。




2017年8月12日土曜日

「バンダは締めるではなく締まるもの」

ヨガのアーサナで大事なバンダ。

器械体操の世界にも名前は違えど、バンダに相当するものがあります。
バンダは、意識的に丹田の部分を締めて、身体をロックさせるように思われていますが、
バンダを意識して締めるのではなく、
顎を起こしたり、足先の角度を変えたり、伸ばしたりして、
その結果としてバンダが締まる。
という見方もあります。

特にアームバランス・倒立系では、その方が上手くいくと私は感じています。

倒立の場合、倒立を一旦キープして、バンダに意識が行って、締めようとすると、
まずバランスを崩し、手前に身体が倒れてきます。

直立姿勢で、万歳のポーズで、手を肩幅でまっすぐに伸ばし、
さらに天に引っ張られるようにぐっと手を伸ばして、爪先立って身体を伸ばすと、
ぐっとバンダが締まっているはずです。

アームバランスも倒立もそれを同じようにやる訳で、ただ、身体の傾きが違っているだけだと言えます。

立位のバランス系ポーズでも、バンダを意識して締めようとするのではなく、
上半身のモーメントや、手足の伸びでバンダがぐっとしまるようにできるようになると、
最も、身体がロックされて安定すると思います。

バンダで安定させるのではなく、
まずバンダが締まる身体のモーメントを練習をやりながら探る。
という方法は、特にアームバランスや倒立系には有効だと思います。

バンダは締めるものではなく、締まるものだと思います。

2017年8月9日水曜日

「台風一過」

Handstand practice after typhoon had gone from idehiroyuki on Vimeo.

台風が日本海側を通過したので、私が住んでいる茅ケ崎などの太平洋沿岸は、
うねりも、風も、思ったほど残っていませんでした。
しかし、
熱帯低気圧特有の暑くて湿った空気はそのままで、
海岸も蒸し暑かったのですが、
やはり、台風が一気によどんだ空気を吹き飛ばしてくれた。
という感じがする、独特のクリーンな雰囲気でした。

この動画の最初にも右隅にヨガをやっているグループがいますが、
最近、オープンでヨガをやるグループが増えています。
この日も2グループ。

その気持ち良さを知ったのでしょうか。
みなさん、実にのびのびとして気持ちよさそうです。

オープンのヨガ、
私はトリコーナーサナをポーズして、大空を見上げるのが大好きです。
大空は宇宙です。その宇宙に繋がっている感覚があります。

いつもは、前屈・後屈系、立位系のバランスポーズをいくつかやって、
その後、しばらく調息。
最後に、シールシャーサナとアドムカブルクシャサーナ(倒立)を行います。

倒立は安定感を強化するために、歩行前進、後退、ターンを練習しています。
台風一過の先日の夕方、
最高のヨガ日和でした。

感謝感謝!

2017年8月8日火曜日

「レッスンをやりたくないとき」

「ヨガのレッスンをやりたくなくなる時、教えたくなくなる時ってありますか?そんな時どうしています?」
とアメリカのヨガティーチャーのコミュニティ、Yoga teachersに書き込みと言うか質問がありました。
私も、参加を勧められ、ヨガティーチャーではないのにコミュニティに参加していますが、欧米の方は本音人間が多いので、このような面白い質問が時々あります。

これは、いろんな職業の人に当てはまる質問だと思います。
私も、こういう時って何度もありました。
それは仕方ないことであって、ほぼ、一日中、每日同じことを繰り返していると、疲れて、こういう愚痴を言いたくなることってあります。

自分としては、理由は、フィジカルとメンタルの2つ、もしくは両方あると思います。
しかし、
肉体的(フィジカル)に疲れている。というのが一番の原因だと思います。
それがメンタルにも影響している。

軍隊の教官がコメントしていましたが、
「訓練で、もっとも兵士が折れるのは疲労が限界に達した時」。
だから、とにかく、まず身体を休めること。

簡単なことでこれがなかなかできないと思います。特に日本人は。
自分の疲労状態を客観的に見る習慣って大事だと思います。

ヨガの先生の場合は、多分、フィジカルだけってことはないと思います。
生徒の身体に細心の注意を払って意識を集中しているので、
メンタルも相当疲れてくると思います。

こういうときは、自分で、何か予め回避方法を作っておくと良いと思います。
私は、10kmほど走って、滝のように汗をかいて、それから水分補給後、酒を呑んで寝てしまいます。事情が許せば、夜7時頃に寝ることも。

破産同然になった危機的状況のときも、母が認知症になってパニックになったときも、このやり方で回避しました。

コツは、何も考えずに機械的に自分があらかじめ決めた方法を実行することだと思います。

このヨガティーチャーのコミュニティの返答で、
「ビールを呑んで寝てしまう」
というのがありましたが、その方にとってはそれがベストで定番なのかもしれません。

2017年8月5日土曜日

「できることから」

Handstand B/W from idehiroyuki on Vimeo.

左肩の痛みがなかなか引かないので、腕立て伏せもできません。
しかし、腕を真っ直ぐに伸ばす運動は負荷があっても大丈夫なので、通常の立ち姿勢のバランス系アーサナと倒立ばかりやっています。

腕を深く曲げると痛みがあるのですが、
いろんなアーサナをやってみると、意外と腕を深く曲げるものが多いです。

あと、トリコーナアーサナやっていて、地面に付いた右手をそのまま元の姿勢に戻すときにも、左手をまっすぐに戻そうとすると痛みがあるので、左手を体側にくっつけて気をつけの姿勢をしてスタートの姿勢に戻ったりしています。

以前、足の親指を深爪したときに、バランス感覚が狂いましたが、
結構人間のセンサーはナイーブです。
ちょっとしたことで、狂うのでやっかいです。

このウッドデッキ裏のジョギングロードに、足のトラブルで
松葉杖→スキーのストックと、一年以上リハビリしていた陸上の選手(女性)もいましたし、長くやっているうちには、いろいろとあります。

しばらく我慢ですが、できることから焦らず、コツコツとやっていきたいと思います。

2017年8月2日水曜日

「故障とケガ」

故障とケガは良く混同されますが、
故障は、スポーツやヨガで正しいやり方で無理をせずに行っていても、
長年に渡る、負荷で、ある部位がトラブルを起こすことです。

トラブルを発生すると、それは「ケガ」だと判断されることもありますが、
ケガは、練習を正しく行っていなかったり、不注意や不可抗力によって、一回のアクシデントで大きな損傷を受けることを言います。

私は、ヨガでも故障は発生すると思います。
同じ動きを20年30年と繰り返していると、加齢とともに身体の回復力、修復力が落ちて、損傷に繋がっていくからです。

私は、左肩と左ひざに故障を抱えています。
左肩は競泳のバタフライで、
左膝はランニングによるものです。

右利きの場合、左側に故障が多いといいます。
原因は、左腕や左足と右側の腕と足の筋力の違いです。

競泳の泳法は、腕を外転内転したりと、人間の関節の動きの合理性を無視した、競技のために生み出されたものなので、とても故障が多いです。

最近、小康状態だった左肩の痛みが再発したので、現在、チャトランガができません。
腕を深く曲げると、左上腕に電流が走ったような痛みがあります。
それが最近酷くなったので、アームバランスやビンヤサの練習は止めています。

しかし、腕を伸ばす倒立は全く平気です。
あと、懸垂で腕を曲げても平気です。

その辺がとても不思議なところです。

こうなると、練習可能なアーサナも限られてきますが、
その辺をうまくごまかしながら、故障を克服していくのもヨーガだと思っています。

左腕を左膝に巻きつけて行うマリーチアーサナ。
最初、腕を巻きつける時に左上腕に痛みが走りますが、
なんとか右手首を握って、身体を締め付けると、
痛みがす〜っと抜けて、
アーサナが終わったあとも、しばらく、痛みがほぼ無くなります。

このあたりもとてもおもしろいところです。

一応、整体の知識も少しあるので、背中のツボを押して、痛みをごまかすこともできますが、いろいろとやっていくうちに、痛みが緩和されてきました。

こういう故障も、うまく付き合いながら、あれこれと試行錯誤していくと、
自分の身体のことをよく知るきっかけになると思います。

そして、ある動きで、どの筋肉に最も負荷がかかっているのか、目からウロコということも多いです。

故障は長く続けていると必ず起こります。
それと付き合っていくことは、様々なノウハウの蓄積にも繋がると思っています。

故障による痛みに耐えるというよりは、それも、自分の一部である。
というような感じでしょうか。

多分しばらくしたら、痛みは引くと思います。
それが分かっているだけでも、過去に、痛い経験をしてよかったと思っています。