2015年10月7日水曜日


「サンスクリット語源の日本語」

言語学に昔から興味があって、ヨーガをやっているということもあって、
サンスクリット語をかじっています。
サンスクリット語は喋り言葉ではなく典礼語です。

普段何気なく使っている日本語会話の中に、
意外にもサンスクリット語が語源のものが多く、
ちょっと調べただけでもこれだけあります。

禅:Dhyana(ディアナ)
涅槃:nirvanam (ニルヴァーナ)
菩薩:bodhisattva(ボーディサットバ) 
おっかあ:akkaa (アッカー)
とうさん:taata (たあた)

1)禅については言葉そのものと、座禅がサンスクリット語ととても関係があります。
座禅はヨーガのサマディから派生したもの。般若心経でボーディサットヴァはヨーガのサマディを行っていたとサンスクリット語には記してあります。

ヨーガは仏陀生誕の1500年前には存在して、仏陀自身もヨーガ行者でした。
ヨーガスートラを仏陀も学んだと言われています。
その禅は、サンスクリット語のDhyana(ディアナ)が訛って伝わったものです。

2)涅槃(ねはん)も菩薩(ぼさつ)も結構訛って伝わったのが分かります。

3)おっかあ、と、とうさんは、もうお笑い。
これは結構日本人でも普通に発音できるので正確に伝わったようですね。


サンスクリット語の発音は、インド人の発音を聞く限りやっかいそうです。

サンスクリット語は、子音を素早く鋭く発音して母音を響かせるタイプですから、
日本人にはとても聞き取り難く、子音をしっかりと発音して母音が伸びない日本語文化圏の人には発音しにくいと思います。

インド人のサンスクリット語を聴きとっていると、Rは英語と同じで舌は巻いていて、Vは唇を噛んでいます。インド人も英語を喋りますので、英語式の発音でサンスクリット語を発音しているのかもしれません。



英語との関連で興味深いものもあります。


4)これはラテン語、英語との関連ですが、特に興味あるのは、try。
サンスクリット語のtry(トゥリ)は3の意味。
これは、般若心経の原典の最後の方にTry-adhva(三世)として登場します。

英語のthreeと意味も発音も同じです。
ラテン語・古典ギリシャ語におけるthreeに関する接頭辞 tri~とも同じ。
そのtriからは、英語のtrinity(三位一体)、triangle(三角形)が来ています。

ギリシア文化全盛の頃、確かアレクサンダー大王はインドに遠征していますが、どちらがどちらに影響を与えたのか?それを考えると面白いですね。

ちょっとかじっただけで、結構楽しいサンスクリット語の世界です。笑。

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