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ハタヨガ歴41年、戦後日本のヨガの黎明期から日課としてヨガを続けています。幼少期から柔道、体操、水泳競技等に親しんで、競技生活の補助としても瞑想やプラナヤマを活用してきました。最近は、筋トレや精神修行を兼ねて、倒立系、アームバランス系のアーサナを中心にトレーニングしているヴィーガンです。
2015年10月2日金曜日
「ヨーガ行者」
写真はインドのヨーガ行者です。
これはPBSの「仏陀の生涯」を録画した中からのピックアップですが、仏陀が悟りを開くにあたり、ヨーガ行者として苦行したことはよく知られています。
多分、その頃のヨーガ行者と、この方の風体と行動様式、考え方はほとんど変わっていないと思います。
面白いのは、ヨーガマット。
動物の皮です。
ヨーガでは動物の殺生を禁じてあります。ですから、この皮は自然死かもしくは事故死した動物の皮だそうです。
皮を取るために屠殺した動物の皮は使ってはいけないそうです。使うための証明がいるそうです。
この番組は全て英語で、このヨーガ行者へのインタビューも英語字幕ですが、
彼が言うことは、チベットの仏僧の問答修行にも通じるようなところがあります。
チベットの仏僧たちは、様々な相手と問答修行を通じながら、仏教の理論体系を学んでいきます。
このヨーガ行者の言うことも論理的です。
不思議な事に、それらは、フランスの理性主義に基づいた理論構築と、共通したところがあります。
彼らの考え方はある意味とても論理的です。
ヒンズーの世界はゼロを発明しました。とても数値的な世界です。
やはり、そういう世界観なのだな。と感じます。
このヨーガから仏教に至る理論体系と精神文化は、日本のスピリチュアル系、癒やし系とは全く異質のものです。
安易な癒やしや悟りというものはありません。
修行と思索と問答を積み重ねながら論理的に、人間が分かることろまで突き詰めていくような態度が必要なのだと思います。すると、ある日、それが訪れるのかもしれません。
このヨーガ行者たちは、肉体と精神の両方でそれを求める旅を続けているのだと思います。
私は討論が好きです。それは問答修行の実践にもなりますし、厳しいアーサナも好んでやります。
苦行の末に見えることもあります。
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