2015年10月7日水曜日


「みんなのヨガ」

一度FBにも掲載した話題。
2005年にブルータスがヨーガの特集をしてまるまる一冊ヨーガの本を出しました。
そのタイトルが「みんなのヨガ」。
とても、ほっこりするタイトルで書店で目にして即買いしました。

自分がヨーガの世界に入ったのが1970年代。
多くの指導者の方を目にしてきましたが、多分、ここに紹介されている方たちは、
私と同じ頃にヨーガの世界に入られた方が多いのではないかと思います。

1990年代に、全米ヨガアライアンス協会という団体が、ヨーガティーチャーの習熟度を数値化して、それがスタンダードになりました。
私がアメリカにいた1980年代は、まだアメリカはヨーガを知らない人の方が圧倒的に多かったので驚いた記憶があります。

アメリカ人は何でも標準化、数値化することに長けています。
そうすると、分かり易くなり、普及しやすくなるメリットはあるわけです。

実は、ヨーガのような古い歴史があるものに対する認知や理解が、歴史の浅いアメリカ人は苦手なのです。
苦手というより、誤解していると言った方が良いのかもしれません。
それは文化全般に言えます。

ヨーガがそのスタンダードによって爆発的に普及した功績も大きいのですが、
欠落した部分もそれに劣らず大きいと思います。

このブルータスに紹介されている先生方はみなユニークです。
全米基準ができる前の方は、それこそ、自分たちの手で、体験の中から、工夫して学んできた方が多く、説得力があったように思います。
本来ヨーガは密教的なものです。グルから弟子へ直に伝えていくものです。

ヨーガティーチャーの肩書に全米ヨーガアライアンス協会というものを見ると、
ちょっと、これで良いのかと危惧する昨今です。

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