2016年10月22日土曜日

「マントラ」

マントラで現在も多くの人々に愛唱されているのは、
なんと言ってもチベット仏教のマントラだと思います。

以下

http://www.thebuddhacenter.org/buddhism/mantras/

マントラは、仏典を簡略化した、長くても10秒程度のものです。
マントラは、もともと、誰でも、何処でも、いつでもすぐに唱えられるように考えられたもので、文盲の人にもすぐに覚えられるように配慮したものです。

チベットやネパールには文盲が多く、仏典が読めません。
そのために考え出されたとも言われています。

マントラは、とにかく繰り返し、数多く、唱えることに意味があります。
これは、カトリックの「歌うことは三倍祈ることになる」
という教えにも通じます。
マントラも多く唱えた方が多く祈ることになります。

マントラには、グレゴリオ聖歌と同様、歌の響きの周波数が独特で、
そこに癒やしの謎が隠されていると言われています。

アフリカで暴動が絶えなかった監獄で、神父さんがグレゴリオ聖歌を日課にして、皆に歌わせるようにしたら、ピタリと暴動が止ったという話しが有名です。囚人はグレゴリオ聖歌の意味なんて分かりません。
囚人達は、監獄に響く自分たちの聖歌に、皆神妙になったといいます。

仏教のマントラも同じだと思います。

繰り返し唱えると、
○潜在意識に仏陀の教えのエッセンスが定着する。
○その周波数と、繰り返し腹式呼吸をすることにより、気持ちが落ち着く。
○身体が温まる(特にチベットでは重要)。
などの効果があり、とても考えられたものであるということが分かります。

日本でも有名なマントラは、

Om Mani Padme Hum(オーム・マ・ニ・ペー・メー・フム)。
六字真言です。世界中で最も有名な仏教のマントラ(真言)


Teyata Gate Gate Paragate Parasamgate Bodhi Soha
(テヤター・ガテ・ガテ・パラガテ・パラサンガテ・ボディ・ソハ)
般若心経の最後の「羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦」のサンスクリット語です。


Tayata Om Bekanze Bekanze Maha BeKanze Radza Samudgate Soha
(テヤター・オーム・ベガンジェ・べガンジェ・ラザァ・スムガテー・ソハ)
は癒やしのマントラとして有名です。


私は、この3つを主に、唱えています。
母方の祖父が仏像の前で毎朝唱えていたマントラです。

私は、週に何日か、海岸を6kmランニングをしていますが、
いつも、ずっとマントラを唱えながら走っています。
相当な回数になると思いますが、
夏は、その後に海岸でヨーガをやりますが、
すごくいい気分で臨むことができます。

仏典を勉強することは知識として有益ですが、マントラを唱えることは、
知識という理性の領域より、感情に訴えるストレートなものです。
歌うことは三倍祈ることになる。
仏教でもカトリックでも、同じだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿