2016年10月18日火曜日

「食について」

私が出会った国内外の多くのヨガの先生で、菜食を説く方はいませんでした。
しかし、よく聞くと、
「ヨガをやっているとそのうち自然に菜食になっていく」
という考えというか、信念がある方がほとんどでした。

実際に身体がそのようになっていきます。

私が影響を受けた沖正弘師は、
基本菜食でも、例えば、知人友人の家庭に招かれて肉料理が出てきたら、
そのときは、ありがたくいただきなさい。
と言われていました。

私もずっとそのスタンスで、
もともと肉が好きではなかったので、ごちそうになるときとか、呑み会では、
少しいただいていました。

しかし、50を過ぎてからは、呑み会では、もっぱらフライドポテトと豆腐料理ばかり食べています。
フライドポテトさえあれば、大満足の安上がりな身体なので助かっています。

肉食派と菜食原理主義派が極端な欧米でも、ヨガティーチャーは菜食がほとんどです。
というか、もともと自然志向、菜食志向が多いヨギ・ヨギーニ予備軍、先生が肉食べていたら、生徒が集まらないからです。

BKSアイアンガー師は著書で、菜食であるべきだ。
とは述べておられませんが、自身、厳格なベジタリアンでいらっしゃったので、
やはり、ヨガを続けていけば、自然と菜食になっていく。
というようなニュアンスで語っておられます。

アシュタンガヨガの有名な指導者、キノ・マクレガーさんも
「ヨガティーチャーは菜食であるべきでしょう」
とはっきりとInstagramで書いておられました。

もともと、ヒンズー教や仏教の影響を大きく受けてきたヨーガでは、
やはり、肉、特に聖なる牛を食べるということは、ちょっとまずいんじゃないの。ということになると思いますし、
ヨーガスートラを唱えながら、一方で肉を食べるというのも、不自然だと思います。

日本は、江戸時代まで約1000年、仏教国だったので、肉食はご法度で禁じられていました。
しかし、正確には、害獣駆除で殺したウサギ、イノシシやクマを食べるのは、黙認されていたようです。
しかし、それは、そういう地域の一部の人が年に数回食べていただけ。

仏教国になる以前の日本も、ほとんど状況は同じだったので、
日本は、江戸時代まで、ほとんどの国民は肉を食べていなかった。
と言えると思います。

以前、ブログに書きましたが、
ヨガを続けていると、現実の生活との間に不整合がでてきます。

ただ、ヨガは体操として割り切ってやっている。
というスタンスであれば、全く食生活には無頓着で良いと思いますが、

精神性まで追求していくと、どうしても最後には菜食。
ということになると思います。身体も自然にそうなっていくと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿