2016年10月19日水曜日

「ヨーガは瞑想である」

「私はずっと、ヨーガは瞑想であり、瞑想こそがヨーガであると言ってきた」
BKSアイアンガー師の言葉です(写真)。

ヨーガの本質は瞑想です。

私がヨガの瞑想とプラナヤマにはまってしまったことには肉体的な理由があります。
実は、小学校高学年〜大学にかけて激しい競泳と水球競技の練習のせいで、スポーツ心臓になりました。
心臓の大きさが日本人男性平均の倍以上あります。

そのため、身長が167cmに対して、胸囲は110cmと、ちょっと特異な体型になっています。
心臓が肺を押しのけているような形なので、レントゲン検査では、肺に白い影が映り、いつも再検査になっていました。

病気で肥大したのであれば大変なことですが、医者からは、心配はないと思うが、
生きている間はスポーツを続けて絶えず身体を動かしている方が良いだろう。
とアドバイスを受けました。

これまでずっと私が60歳を越した現在までスポーツを続けてきた大きな理由のひとつがスポーツ心臓です。
私の、安静時の平均脈拍数は30代後半です。通常の成人が50〜90です。

そして、熟睡時の呼吸数は一分間に2回程度まで落ちます。
脳波検査の時に、医者が焦って、半分死んでいる。と言われたことがあります。

一度、フェイスブックでこの事を書いたら、やはり、同じような方が居て反応がありました。
マラソンやトライアスロンなどの過激な持久系スポーツの選手たちです。
エチオピアやケニアのマラソン選手が大体30代です。

この脈拍数と呼吸数だと、リラックスした瞑想時には、脳波をすぐに、意識的にα波とθ波の境界まで落とすことができます。
α波はリラックスした状態の脳波、
θ波は睡眠時の脳波
です。
理想的な瞑想は、α波とθ波の境界上の状態です。

しかし、それをコントロールするにはヨーガの訓練が必要で、
それにはまってしまったわけです。

実は、シールシャーサナ(頭立)をキープしている状態も、ほぼ瞑想状態に近いです。
ヨーガの先生によっては、練習の最初にいきなりシールシャーサナを30分ほどやらせるところもあります。

ヨガの完全呼吸法は、吸う息1に対してクンバカが4、吐く息が2の時間比で行いますが、
私が行っているのは、
吸う息30秒、
クンバカ2分
吐く息1分
という比率で呼吸を2回ほど行い、しばらくリラックスすると自然と瞑想状態に入る方法です。
そのころには、呼吸数は、2回@一分程度まで落ちています。


恐らく、ヨーガの行者たちも、瞑想時には、このくらいの脈拍数と呼吸数だと思います。
クリシュナマチャリア師は、心臓の鼓動を1分くらい止められたそうです。
究極はその境地ですが、なんかそのまま死んでしまいそうで怖い。笑。

アーサナを追求するのも面白いが、プラナヤマと瞑想はもっと深いです。
瞑想は心の平安のためのものですが、
そのトレーニング方法を様々な方法で追求するのもヨーガの醍醐味だと思います。

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