2017年12月24日日曜日

「パワハラとセクハラはセットになっている」

私の二番目の奥さん(事実婚で法的には結婚していない)が一緒になる前に、私に、告白したことがあります。

彼女は広告関係のフリーのクリエータでしたが、クライアントから、愛人関係を持ちかけられたそうです。

彼女は、その頃には、すでに自分と付き合っていたので、
即座に、拒否しましたが、
その事で、そのクライアントから回ってきていた仕事は終わってしまいました。


自分にとっては、知らなければ何もなかった事ですが、
その時の気分の悪さは、それ以来ずっと続います。



その後も、フリーランスの世界で活動している女性からは、同じような事を聞かされつづけてきました。

自分がパワハラ+セクハラに過敏になっているのはそのこともあります。



先日アップした、アシュタンガヨガのグル、パタビ・ジョイス師もそうです。

http://www.decolonizingyoga.com/karen-rain-responds-mary-taylors-post-sexual-misconduct-pattabhi-jois/


アシュタンガヨガは、人気のあるヨガです。
認定指導員になるためには、インドのマイソールにある、
そのヨガの総本山で修行を積まないといけない。

皆、そのヨガに憧れ、それまでやっていた仕事を辞めて、お金を貯めて、インドのマイソールにやって来ます。

そこで待っていたのがグルのセクハラ。
そのセクハラを口外しないと約束しないと、もちろん認定指導員にもなれないし、そこを追い出される。

被害者の当時上級指導員だったカレン・レインさんのコメントに対して、やはり、被害にあった女性指導員が、

「インドの田舎に、輝くような美しい欧米の女性が集まってきたのだから仕方ない面もある」。
と同情的なコメントを寄せていましたが、
カレンさんは、師の「口外をするな。これはインドの慣習的なものだ」
と口止めしたことを、かなり悪質な事だと指摘して、反論していました。

ですから、衝動的なセクハラではなく、常習的、確信的なセクハラであり、
ヨガの継続と、指導員の資格ができなくなることを脅した、パワハラだったわけです。

そうやって多くの女性が屈辱に耐えて、トラウマを抱えています。
そして耐えられなくなって、そのヨガを離れていく。
当然ですが、優秀な女性の弟子で残っている人はほとんどいません。

グルに取り入って、トップに上り詰めた女性指導員はみな若い。
そして、その女性指導員たちは、Instagramなどで、非難を受けてノイローゼになっている者も。
そのメッセージのやり取りをずっと見ています。

自分は、ヨガの世界で、こういうことが起こっているというのが信じられません。
もちろん、昔からヨガにもセックス教団みたいなものもありますが、それはパワハラやセクハラとは異質のもの。
そして、ごく少数の規模のグループであることが多いです。

世界的なセクハラ暴露訴訟事件は、ハリウッド映画のプロデューサー、ハービー・バーンスティン氏を訴えるツイッターから始まり、世界的に収まる気配はありません。

訴えられた人は、みな業績は素晴らしい人ばかり。
バーンスティン師もオスカーをいくつか受賞しています。

しかし、共通するのは、「権力」が集中しすぎたということ。

どんな賢明な人間も、権力が集中すると、独善的になり、腐敗します。
それは、どんなに尊敬を集めたグルでも同様。

常々、アシュタンガヨガのカルト的傾向があるシステムを見ていた自分にとっては、

今回の事件は暴露されるべくして、暴露された。
やはりそうだったのか。

という事件です。

0 件のコメント:

コメントを投稿