2016年11月27日日曜日

「骨盤の歪み」

私は若い頃から、多分成長期の柔道の練習のせいだと思いますが、
左足が右足より短くなっていて、左靴の踵の減り方が偏っていたり、
左ひざにトラブルを抱えることが多く、それは、現在まで続いていました。

自分で、自分の骨盤が歪んでいるのが分かっているので、
意識して、骨盤の柔軟体操やポーズをやるようにしてきました。
そして、優秀な接骨医の先生に見てもらって一時的に矯正はしてもらっていました。

先日たまたま仕事で有名な鍼灸の先生を撮影することになりました。
オリンピック代表クラスのアスリートにも定評のある方で、予約がなかなかとれない先生です。

撮影が終わって、私が自分の骨盤のことを話すと、
じゃあ、私の鍼灸の理論をここで実証してみせよう。
と、
私が実験台になることになりました。

最初の検査で、おもったより左足が短くなっていて、骨盤がけっこう歪んでいることがわかりました。
検査と言っても、先生が私の両足首をくっつけて、ずらして、両足の長さが感覚的に分かるようにして自覚させるものです。

ぎょっとするほど、その差が分かりました。

その骨盤の歪みですが、

骨盤自体が変形しているのではありません。

骨盤の位置がずれて、骨盤を支え、固定している筋肉の状態が異常になっているわけです。

先生の理論は、その筋肉を直接施術で矯正するのではなく、
筋肉に指令を与えている、脳に刺激を与え、
脳が正常な指令を与えるようにする。というものです。

脳が正常な指令を筋肉に与えると、
筋肉のレイアウトは正常になり、
その結果、筋肉によって支えられている骨盤は正常になる。
という理論です。

骨盤の位置を物理的にポーズや施術で正常にしても、
その回りの筋肉が、脳から、正常ではない指令を与えられていると、
元に戻ります。

で、鍼を打ってもらって、30分ほどして、
再検査しました。
すると、最初と同じ感じで両かかとをすり合わせましたが、
もう、どきっとするほど、同じに長さになっているのが体感できました。

そして、歩いてみると、しっかりと、左足の親指が床をつかめることが体感できます。

ああ、両足正常で同じ長さで地を踏むというのはこんな感じなんだ。
と実感できました。

先生から、その後の、歩き方のポイント等を教えていただきました。

過去にこの鍼治療を受けた方々は、長い人で30年、短い人で10年、狂いが出なかったそうです。

帰りの足取り、別人のようでした。
それだけ狂っていたのだと思います。

あと、鍼が終わって一番最初に気がついたこと、
これは、いっしょに施術を受けた編集者の方も同じ感想だったのですが、
視力がおそろしく良くなりました。
目を開けたときの、治療室の天井の質感が、気持ち悪いほどはっきりと見えました。

帰宅して、自宅にある、3.0まで検査できる視力検査表(ランドルト環)で簡易検査すると、
通常1.5〜2.0ある視力が、2.5くらいまで見えました。

その後、視力は元に戻りましたが、きっと、鍼を打った経絡に視力に関係するものもあったのかもしれません。

生きていると、いろんな発見があるものです。

この仕事をしていなかったら、先生とも出逢えなかったわけだし、
それを考えると人生は不思議です。

これから、日課のランニングが楽しみになりました。

※この取材記事写真が未発表ですので、まだ具体的な名前等をここで記載することはできません。後日、可能であれば、先生の許可を受けた上で、改めて紹介させていただく予定です。




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