2016年11月5日土曜日

「人間は価値観で変わる」

仏陀の言葉に、
「人間は本質的に変わることはない。価値観が変わるだけだ」。
というものがありますが、
私も全くそう思います。

60年生きてきて、人間は、本質的に変わらない。
と自信を持って言えます。
ただ、コントロールできるようになっただけの話しだと思います。

しかし、本質的に変わらなくても、
その人の価値観が変わると、思考習慣が変わり、
それは行動様式の変化へとつながっていきます。

すると、

その人の生活や人間関係が、変化して、あたかもその人が変わったかのように見えます。

私の30歳後半〜40代は、典型的な、バブル期に見られるような生活でした。
世田谷の200坪の家に住んで、車は3年で買い替え、毎週家でパーティー三昧の生活を続けていました。
そういう生活を10年以上続けていました。
ヨーガの練習がおろそかになっていたのもその時期です。

しかし、どんなに、物を買っても、楽しいことをやっても、それは、それだけの話しで、それ以上の何の感動もなく、すぐ忘れてしまい、次の楽しみへと向かう無限ループに陥ります。
どんなに欲しいものを買っても、大体三ヶ月で飽きると云います。
本当に必要なものは、もっともっと少ないはずです。

話しは横道に逸れますが、カトリックの修道士になる人には、昔は貴族、近現代では、実業家である地位まで昇りつめた人が多いそうです。
インドのサドゥにも、もと天才プログラマーとか、仕事で成功を納めた人たち多いそうです。

仏陀も聖フランチェスコもそうです。

あまりに物質を追い求める生活を長く続けると、先が見えなくなり、それで良いのか?
という人間としては当たり前の感覚になります。
では、
「本当は自分は何をしたいのか、何を求めたいのか?」
と突き詰めて考えていくと、それは価値観の変換につながっていきます。

私はそういう生活のあとに、破産状態と離婚を経験したので、
価値観の変換は顕著でした。

金で買えるものだけ求める生活は長く続かないし、すぐに飽きます。
お金では自由は買えますが、幸福や真の満足は買えません。

なかなか自分の自由にならないものは、自分の身体と精神です。
それを、変えていくこと、その向こうにある自分に近づいていくこと。
それが、一番エキサイティングで価値のあることだと思うようになって数年経ちました。

自分のヨガやアクロバットトレーニングの写真をInstagramにアップするようになって、
多くの、同じ価値観の世界中の男女と繋がるようになりました。

ネットはバーチャルですが、その向こうにあるのは、リアルな現実の生活です。
メッセージは「写真」で伝わるし、伝わってきます。

欧米では特に、多くの人が価値観変更の岐路に経って、価値観を模索したり、すでに変更しているのが分かります。
これは、グローバリズムの世界になってから顕著になったと思います。

今までストリートファイトに明け暮れていた若者が、ハードなトレーニングで新たな自分を目指している姿や、金融トレーダーが仕事をたたんで、冒険こそ命。と
世界中の秘境を旅しているのを見ると、
世界も変わってきた。希望が持てるようになったゾ。
と嬉しくなります。

そして、私も、今日も、トレーニングの様子(写真)や、ヴィーガン料理の写真を世界に向けてアップしています。

人間は本質的には変わらないと思いますが、
価値観で大きく変容すると思います。

そして、同じ価値観の人間は繋がりたがると思います。
そして、その価値観を確認したがると思います。

自分にとってもっとも親しみの持てる人間は、血のつながりや付き合いの年数ではなく、同じ価値観を持つ人間です。

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