2016年11月23日水曜日

「心配という概念の本質?」

写真は、Instagramでお互いにフォローしているミシェルさんのフィードのひとつです。

ミシェルさんは20年のキャリアを持つアイアンガーヨガの先生で、オーストラリアで教室を開いています。

彼女のフィードは、ほとんど、彼女のイラストで、その下に、師のB.K.Sアイアンガー師の言葉が添えられています。このイラストと師の言葉が楽しみで、良く覗いています。

この、アイアンガー師の言葉、
「未来には恐怖が存在するが、現在には存在しない」。

以前読んだ、アメリカの医学博士マックスウェル・モルツ氏の本で、未来についての意識調査で興味あるものがありました。
「あなたは、あなたの将来に関して心配をしたことで、その心配したことが解決しましたか?」
という調査を広範囲に長期間行ったそうです。
すると、その結果、
99%の人が「解決しなかった」
と解答したそうです。

結局、その「心配」というものは、未来という概念にしか存在しない、一種の妄想であって、その妄想を現在という時間、唯一の実体において、恐れているのが「心配」という概念だと思います。

よく、心配と注意深さを混同する方がいますが、心配は妄想で、注意深さは慎重さ、思慮深さに属し、今現在具体的な説得力のある説明ができるものとして存在する。と私は思っています。

面白いのは、私の経験上ですが、心配症の方の多くは、危機管理能力、危険回避能力に欠けています。自分の目が現在に向かっていないのが原因だと思います。

アイアンガー師の言葉は、仏陀の未来や過去というものは存在しない、現在だけが実体だという言葉にも裏付けられるものだと思います。

今、そこにある恐怖は、実は恐怖ではなく、危機です。
恐怖は、同じ対象でも、ある人には存在し、ある人には存在しない概念で、危機は、多くの人にとって実体を伴っています。

こういうやっかいな概念を払拭するベストなトレーニング、
それは「瞑想」だと思います。

それからモルツ博士はこう書かれています。

自分が普段考えていることで、一般的にネガティブ思考だと思われていることでも、それを考えている時間が、全体の3割以下だと問題ない。それが5割7割になると、それは妄想に近くなり問題だ。

ポジティブ思考とネガティブ思考の境界、それは、それに費やす時間の比率。
つまりネガティブ思考が慢性的であるかどうかだと私も思います。


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