我が家にある祖父の形見の石仏は、仏教美術では「水月観音」と呼ばれています。
水月観音は、観自在菩薩の一つの仏教美術形です。
観自在菩薩は、般若心経を弟子に説いている仏陀の姿を象徴したものだと言われています。
この観自在菩薩には、足の組み方や手の置き方に大まかな決まりのようなものがあって、
膝を立てて、その上に手を乗せて、手先は垂らしていたり、膝を抱えていたりしている様々な仏像があります。
子供の頃から祖父の水月観音を見て育った私は、ヨガを終えると、自然と、この水月観音のポーズになることが多く、このポーズをとると、とても落ち着きます。
般若心経は、仏陀がヨーガの修行を続けている時に、弟子に説いたスートラとして有名です。それを知っているせいか、私は、勝手にこの仏陀の座り方、坐法をアーサナの終わりに持ってきます。
本日午前中に仕事を片付け、穏やかな天気だったので、自宅近くの海岸にヨーガの練習にでかけました。
いつも、アームバランスをやっている岩が、観自在菩薩が腰掛けた岩のイメージに似ています。この岩は私の友人です。この岩のおかげで自分は、いろんな事を学んでいます。
で、
ここで、練習が終わると、このように、この岩の上に座って、観自在菩薩のポーズをして、しばらく海を眺めています。
こういう、有り余る何をやってもよい自由な時間は、ヨーガにとって最も大事な時間だと思っています。
決められた時間で決められたポーズを繰り返す。
あまりに現代的で、ヨーガ本来の姿から離れていると思います。
もっと、自由に、大らかに、無駄な時間を贅沢に使ってヨーガをやったら良いのに。
と思います。
ヨーガってそんなものだと思います。
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