2016年11月21日月曜日

「焼き芋学」

昨年まで、冬季の暖房はエアコンとガスストーブでしたが、今年から石油ストーブを使うことにしました。

昔なつかしいトヨストーブと、小型のアラジン(写真)を2台購入して、温める広さや気温によって使い分けています。

私が子供のころは、ストーブと言えば石油ストーブでした。
大体、ストーブの上には鍋かやかんが乗っかっていて、シューシュー音がするのが恒例になっていました。そして、灯油の炎がなんとも言えない落ち着きを与えてくれます。

いつもはうるさい我が家の文鳥も、炎を見ると落ち着くのか、ストーブを入れるとおとなしくなります。

この写真のように、芋をホイールで包んで乗っけるのも、冬の風物詩でした。
焚き火をするときは、焚き火の下に、芋をそのまま埋めて焼くというか蒸していたのですが、この石油ストーブでも、実に美味しい焼き芋ができあがります。

オーストラリアのアボリジニも焚き火を使って長時間焼く(蒸す)ことによって、焼き芋を作るそうですが、焼き芋は、なるべく弱火で長時間焼いた方が甘みが増し、香りも良いです。多分、その方が、デンプン質が糖質になりやすいのかもしれません。

実はコーヒーや乾物も低温で時間をかけた方が美味しいものができあがります。
コーヒーは水出しが一番だと言われる所以です。
乾物も、干し椎茸は冷水に浸して、冷蔵庫に一晩置く方法が一番香りも味も良く、栄養価も高いです。お湯で戻すと、香りと味が飛んでしまい、どんな名産のしいたけもまずくなります。

干しアワビもそうです。干しアワビは大体2日ほどかけて戻します。

最近ソイ・ミートという大豆をミンチにしたような商品がありますが、
これも乾物として売っています。
取説にお湯で戻すように。
とありますが、
お湯と水両方で戻して、味と香りを確かめましたが、
断然、水、それも冷水が美味しいです。

お湯で戻す。というのは、ただ単に時間短縮の意味しかないんですね。
何事も時間をかけてじっくりと。というのが黄金律だと思います。

仕事柄、日本を代表するような料理研究家の方々と仕事をしてきましたが、
やはり、料理は手間暇だと思います。

自分的には、伝統的な精進料理が最高です。
精進料理には、ヨーガに通じるものがあります。

仏教の世界では、料理も修行のうちです。




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