2016年2月23日火曜日

「欧米・アフリカ系人種の体格と身体能力」

今から30年ほど前に、ニューヨークに住んでいた自分は、現地の有名なフルコンタクト系カラテ道場に通っていました。

当時、自分はそこの軽量級選手の補欠をやっていて、いろんな人種の選手と組手をやった経験があります。

黒帯、選手クラスになると、ある程度、その人種による身体能力を客観的に見ることができますが、体型、筋力や敏捷性については、人種間で特性があり面白かった記憶があります。

例えば、アフリカ系アメリカ人(黒人)は、アメリカ大陸に直接アフリカからやってきた人たちと、カリブ海経由でやってきた人では身体的特徴が明らかに違います。

直接やってきた(奴隷として連れてこられた)黒人には、現在では、ほぼ、全員白人の血が混じっていますが、もともとスリムなアフリカ系の黒人がマッチョになってしまったのは、白人の遺伝子が影響しています。多分その白人とは、アングロサクソン系が主だと考えています。

対して、キューバやハイチからやってきた黒人は、アフリカ系にスペイン系の血が混じっています。ですから、大体みなスリムです。
仲の良いキューバ系黒人の選手がいましたが、彼には、その上にロシア人の血が混じっていました。

ロシアがまだソヴィエトと言われてアメリカと冷戦状態の時代に、ソヴィエトの同盟国であるキューバにロシア人が移民してきたからです。

もともとアフリカ系とラテン系というスポーツにおいてサラブレッド級の遺伝子を持っている上に、ロシアのパワーの遺伝子が混じる。
それは、あり得ない、日本では目にすることのできない身体能力でした。

筋力についても、それは先天的な差なのか後天的な差なのか分かりませんが、
大体70kg前後の体重の連中は、ベンチプレス120kg以上は普通でした。自重の約1.7倍以上でしょうか。
自分がやっと自重の1.5倍くらいだったので、結構な差です。

自分は小学校のとき、柔道をやっていましたが、地元熊本のヒーローは木村政彦でした。伝説の柔道家ですが、木村政彦の現役全盛期には、関係者の話しですが、ベンチプレスは250kgを上げていたそうです(木村政彦の体重は約90kg)。
パワーリフティングのチャンピオンクラス並です。

日本人でも鍛えるとそこまでなれるということですが、
木村政彦は子どものときから、激流の中で、実家の砂利採取業を手伝ってあの身体能力を得たわけです。
そういう特殊な環境の日本人は少ないので、やはり、肉体的な強さの差は大きいと思います。

白人の中で、やはり頭一つ身体能力でリードしていたのがスラブ系です。ロシア人、ポーランド人、ブルガリア人などです。
筋力の強さは、やはりアングロサクソンやラテン系より一段ウワテでした。

当時まだなかった、総合格闘技の世界やカラテの世界で、現在スラブ系が圧倒的な強さを誇っていますが、すごく納得のいく話しです。

あと面白いと感じたのが、アメリカではアスリートと一般人の体格差があまりないということです。
NYヤンキースの選手たちが街中を歩いていても、そんなに目立ちません。周りにいる人間との体格差はほとんどないという感じです。それだけ皆体格に恵まれています。

道場にも体格も体力もヒョードルみたいな白人は沢山いました。

後で知ったのですが、プロやハイアマチュアのアスリートと一般人の体格差が最もあるのは日本人だそうです。
ということは、日本では、数少ない体格のよい人間を鍛えてアスリートにしているということができます。
相撲がそうですね。

実際、アメリカのような多民族国家で生活して、トレーニングしていると、一般的には知られていないいろんな事が見えてきて面白いです。










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