2015年12月30日水曜日

「ヨーガのビーナスと呼ばれたスーパーモデル」

時代が変われば
何事も変わって行く。常に変化する。
と頭では分かっていても、具体的に自分の回りでどのように変化するのかなかなか分からない事の方が多い。
この写真は、90年代にスーパーモデルのアイコンとして活躍したクリスティ・ターリントンだが、
自分は、90年代には天上の人みたいな感じで、ヴォーグやバザーに登場する彼女を観ていた。
その彼女を2001年に撮る事になった。
驚いたことに、彼女はヨーガの世界で有名になり、
その関係で来日していた。
その頃、自分も既に、20年以上のヨーガ歴があったので、
その事を彼女に伝えると喜んでくれて、いろんな話を聞く事ができた。
彼女は、絶頂期に、精神的なスランプに陥って、すがるようにヨーガを始めて、大学で哲学(記憶が正しければ)を学び始めたそうだ。
目の前にいる、聡明で落ち着いた光を讃えた彼女の目は、90年代のスーパーモデルだった頃の彼女とは全く違っていた。
これは彼女の個人的な変化だろうか?
と考えたが、いや、これは時代が変わっていくことに対して、彼女が整合性がとれなくなったのでは?
それに対して、彼女が自分自身に変化を求めたのでは?
と、その後、考えるようになった。
特に時代の最先端にいる彼女だから、敏感に感じたのかもしれない。
彼女がヨーガの世界に入ったころから、アメリカのヨーガシーンは活発になった。
その頃に全米ヨガアライアンス協会もできた。

(c)Hiroyuki Ide,  Christy Turlington for Marie Claire Japon 2001

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