2015年12月8日火曜日

「知識と経験と認識と」

過去にアップした話題ですが切り口を変えて。

約12年前に、有名な整体の先生から相談を受けて、
自分の今までの整体を体系化してまとめたい。と、相談を受けました。
歴代総理の整体を担当されていた方ですが、ほんの少数のお弟子さんしか取らず、
密教的な伝え方で、今まで来られたようでした。

先生から、お弟子さんにヨーガの基本を教えてくれと言われて、
私がヨーガを教えるようになったのがきっかけでした。

それから、約半年、先生の施術を見たり、自分で受けたりしながら、
先生の施術がどういう仕組みで、効果があるのか、
できるだけ言葉と写真で伝えられるように標準化していきました。

その集大成がこの本です。講談社から発刊され、
フジテレビから取材を受けたほど、話題を集めました。

監修は飯沼先生ですが、
内容は、先生のコメントをもとに、私が全て執筆しました。
労力と時間からすると、割に合わなかった仕事かもしれませんが、
私は、この仕事で、人間の体の仕組みと動き、そして不可解さを学びました。
人間の体は、分かっているようで、分からない部分が多いと思います。

私も、今まで経験したスポーツや武道で体の仕組みや動きを知っているつもりですが、
未だに新しい発見があります。

それをもとに、今度は、自分で今までスポーツ、武道、ヨーガで経験してきたノウハウを体系化してみたいと思うようになりました。

何事も、経験しないと認識にはなりません。いかに4000年の歴史があるメソッドでも、
それを経験して、消化しないと、認識とはならないと思います。

結局、人間は、それまでの知識や蓄積をもとに、自分の経験でものを言わないと、説得力がないのではないか。
と思うようになりました。

最近、ずっと、そのようなことを考えています。

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