「教えるということ」
私は、教えるプロではありませんが、15年ほど前に、知り合いの整体の先生に頼まれて、お弟子さん数人にヨーガの基本的なことを教えていたことがあります。
私はそれまでに、スポーツや武道で、時々教えることがあって、様々な身体を見てきました。
身体には履歴があって、慣れると、ひと目で、この人の身体はどこが強くて、どこが弱い、どこが硬いなど、例えば腕立てやらせると、身体が反るだろうな。というようなことが分かります。
もし、教える相手が10人くらいいたらどうしよう?
なんて考えることもあります。
私はマンツーマンかせいぜい4名くらいしか教える勇気はありません。
ある程度筋力を使うヨーガになると、結構、その人の弱いところが見えてきて怖くなることがあります。
特に首や、首を支える筋肉が弱い人が三点倒立をしているのを見るとぞっとします。
人間はちょっとした油断で思わぬケガをします。
そんなケガをいろいろと見てきました。
考えられないことが起こるからケガをします。
ですから、昔から、30分の練習には練習の前後に15分のウォーミングアップとストレッチというふうに、ほぼ練習と同じ時間のウォーミングアップとストレッチを行ってきました。
イチローもそうですね。だから、イチローはケガもなく記録が伸びていきます。
たまに、個人的に教えることがあると、私はヨーガに入る前にウォーミングアップとストレッチを徹底させます。身体を動かすということにおいて、ヨーガもスポーツも同じだからです。
師匠は、練習中に弟子にケガさせたら、失格だと言っていました。
その言葉がずっと頭のなかに残っています。
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