「命の電話」
命の電話というものがあります。
自殺したいと思っている人が最後にすがるようにかける電話です。
その命の電話を長年ボランティアで担当していた方が、会社を起こされました。
会社員相手の命の電話です。
大企業が、その評判を聞きつけて、契約は増え、その会社は大盛況だそうです。
それだけ病んでいる社員が多いということですね。
その会社を起こされた社長さんを撮影しました。
撮影終わってからも、インタビューには最後まで残って話を聞いていました。
印象深かったコメントです。
自殺は世の中があまりにも便利になったから増えた。
便利な世の中は、それを便利にするために多くの人たちに、異常なストレスを強いる。
それが鬱になり、最終的には自殺に繋がる。
自殺生還者から聞いた話その一。自殺した瞬間、皆、「しまった自殺するんじゃなかった」と後悔した。
自殺生還者から聴いた話その二。命が助かって意識が戻って、ほとんどの人が、「なんで自殺をしたのだろう」と語った。
外資のエリート社員を辞めて鎌倉で百姓をしている方がいます。
金融関係のエリートを辞めて、ヨーガの先生をやって活き活きとしている人がいます。
やはり、自分の心の底から聞こえてくる声には正直に耳を傾けるべきだと思います。
心が折れてしまうようなこの世の中の方が狂っていると私は思います。そう思って当然です。
とにかく生きていれば、必ず良いことがある。生きていて良かったと思うようになる。
と、自分の経験からも、そう思います。
とても重い貴重な体験でしたが、話を聞いてよかったと思っています。
photo(c)Hiroyuki Ide
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