2017年7月30日日曜日

「認定指導者」

https://www.elephantjournal.com/2015/10/ashtanga-yoga-youre-not-certified/

Instagramで多くの欧米のヨガティーチャーをフォローしたりフォローされたりしていて、時々写真だけでなく、長いコメントも目にすることがあります。
FBでもアメリカのヨガティーチャーから、ヨガのフォーラムにいつの間にか参加させられて、いろんな対話や討論を目にする機会が増えました。

リンクはUKの有名なヨガジャーナルです。

そこでも、よく話題に上るのが、「認定指導者」。
一番有名なのはRYTですが、ここではアシュタンガヨガの認定指導者。

私はアシュタンガヨガは正式に指導は受けていないし、内部の事情も知らないのですが、あまりにも多くの投稿を見ていると、大体の内部事情が分かってきました。

それは、特に欧米のヨギ、ヨギーニたちが、アシュタンガヨガの「認定指導者」システムに多くの疑問を持っているということです。実は、現在のような認定システムが行われるようになったのは、2000年以降とのこと。

それまでは、そのようなシステムはなかったそうです。
おそらくアシュタンギが増えて、レベルの維持を図るために導入したのだと思いますが、問題は認定の基準。

もちろん、アシュタンガヨガはグルを中心とした組織なので、グルの決めることは絶対なので、文句を言う筋合いのものではないのですが、ここまで世界的な組織になり、多くの人が関わっているので、不透明な事は良くない。という意見が多いことです。

興味があるのは、古参の認定指導者たちの多くが、インタビューで、匿名を条件に認定指導者制度は問題がある。必要がないことだと述べていることです。

というのも古株の指導者たちは、認定指導者になるためにアシュタンガヨガをやっていたわけではなく、純粋にステューデントとして学んでいたからです。もちろん、その頃には認定制度はなかったわけです。

そして、パタビ・ジョイス師から、君はよく学んだ、そろそろ生徒に教えても良いだろう。という了解を得て教え始めたのだと思います。

1970年代に、初期のクラスで学んだ現役ティーチャー(女性)は、
アシュタンガヨガは当時と今では全く別物だと指摘しています。

それはヴィンヤサだけではなく、生徒の質についても。
現在マイソールに集まっている多くのヨギたちは、「認定指導者」になるために、その資格をとるために集まっていると指摘しています。

上述のリンクのジャーナルにもそのことについて多くの意見が述べられています。
動機はともあれ、問題は、これだけ生徒が増えたときの認定制度の透明性。

それが、現在のグルの一言で決まるというのが多くのヨギの不満を集めています。
というのも、20代で、スキルも十分でない「美しいヨギーニ」がいきなり認定指導者になったというような例もちらほらあるからです。

世界的な組織になったら、これはまずい。と思います。

カリスマ創始者に率いられた組織は、大きな組織になっても、まだそのカリスマ性で組織は維持できますが、それが2代目3代目になったときに、大体、組織はおかしくなっていきます。これは、私がかつて在籍していたKカラテでも言えること。最高師範だった師は、組織の問題で理不尽な破門を受け、その後創始者が亡くなると組織は分裂しました。

こういう多くの意見がジャーナルに投稿されてSNSでも議論されている。ということ自体、組織のあり方に問題がある。ということだと思います。

ただ、認定指導者制度に疑問がある。と言っている多くの生徒たちは、認定指導者になって、ビジネスを有利にしようという意識というか魂胆があるのは明らかで、もし、認定指導者制度に文句があったら、資格を取らないという選択肢をとることもできます。

ジャーナルによると、多くの生徒さんたちは、先生の質を素直に見る。と言っています。
アーサナが全てではありませんが、目に見えるアーサナの技術だけに限って言うと、認定指導者と遜色がないどころか、中には遥かに優れた先生も多く存在します。

結局は、先生の質、技量と人格なんだと思います。そして、相性。

私は、一度教わると、この先生素晴らしい。というのが分かります。
資格をもっていようが持っていまいが、それは関係ないと思っています。







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