2017年7月19日水曜日

「完全呼吸法とウジャイ」

完全呼吸法のやり方については、ウェブで多くの方が詳細な説明をされているので、ここでは説明しませんが、息を吸って、息を止める、クンバカ、これにはいろんな指の使い方があります。それについてちょっと感じたことを。

写真はB.K.Sアイアンガー師のプラナヤーマについて書かれた"Light on Pranayama"の中の写真ですが、二通りの指の使い方を説明してあります(全てで数種類の指の使い方の説明があります)。

私の指の使い方は右の方法です。
顎を強く引いて、人差し指と中指は眉間に当て、親指で鼻孔右、薬指・小指で鼻孔左を抑えます。

これは、ヨーガのアーサナと同じで、よく考えられていて、上手くロックされるような感じでクンバカできます。

最初は、喉をロックして、ここまで徹底する理由が良くわからなかったのですが、
長年、続けていく過程でその理由が実感できました。

完全呼吸法も、吸う息1に対し、クンバカ4,吐く息2の時間比で行うことが推奨されています。

私は、長い間、大体吸う息5秒〜10秒で行ってきたのですが、ある時期から吸う息15秒から30秒のトレーニングを開始しました。

すると、クンバカの時間は、1分〜2分になります。
長時間息を止めた方はお分かりだと思いますが、息を止めると身体から息を外に出そうという無意識の圧力がかかります。
時間が長いほどその圧力は増します。

すると、このように、顎を引いて喉をロック、全ての指を使った徹底した方法でないと、息が徐々に漏れてきます。
意識すると、押さえの甘い鼻孔と指の隙間から徐々に漏れているのが分かります。
息が漏れるということは、すでに息を吐いているということです。

おそらく、クンバカを数分行うようなヨギもいると思います。
そういう経緯から考えられた徹底したクンバカの方法だと思っています。

そして、長時間の完全呼吸法を行う上で必須なのがウジャイ呼吸法です。
私はプラナヤーマにも、無意識にウジャイを使ってきました。
第一の理由は、音を出すので、時間をカウントしやすいからです。リズムも掴めます。

呼吸法の過程が音とリズムでつかめるからです。
呼吸音→静寂→呼吸音という感覚的に分かりやすいサイクルになります。

2分程度の長時間のクンバカを続けた後のエクスヘール(吐く息)は、キツイです。
2分クンバカだったら吐く息は1分です。

一気に吐いてしまって新しい空気を取り入れたいという圧力があります。

そのような時は往々にして吐く息に必要な時間の前半で吐ききってしまうことがあります。
それで、吐く息は2回に分けて、途中で一瞬止めて、一呼吸後、再び吐くやり方をします。
これは師から教わった方法です。

そのときに、コンスタントに、意識的に吐く息をコントロールする。
それにはウジャイが最適だと思います。
ウジャイをやっていると吐く息が一気に出ていくことはありません。

そして、最後に吐ききるときも、ウジャイだと絞りきることができます。

アーサナを行うときも、私は基本的にウジャイです。
ウジャイは呼吸の存在を常に意識させてくれます。

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