故障とケガは良く混同されますが、
故障は、スポーツやヨガで正しいやり方で無理をせずに行っていても、
長年に渡る、負荷で、ある部位がトラブルを起こすことです。
トラブルを発生すると、それは「ケガ」だと判断されることもありますが、
ケガは、練習を正しく行っていなかったり、不注意や不可抗力によって、一回のアクシデントで大きな損傷を受けることを言います。
私は、ヨガでも故障は発生すると思います。
同じ動きを20年30年と繰り返していると、加齢とともに身体の回復力、修復力が落ちて、損傷に繋がっていくからです。
私は、左肩と左ひざに故障を抱えています。
左肩は競泳のバタフライで、
左膝はランニングによるものです。
右利きの場合、左側に故障が多いといいます。
原因は、左腕や左足と右側の腕と足の筋力の違いです。
競泳の泳法は、腕を外転内転したりと、人間の関節の動きの合理性を無視した、競技のために生み出されたものなので、とても故障が多いです。
最近、小康状態だった左肩の痛みが再発したので、現在、チャトランガができません。
腕を深く曲げると、左上腕に電流が走ったような痛みがあります。
それが最近酷くなったので、アームバランスやビンヤサの練習は止めています。
しかし、腕を伸ばす倒立は全く平気です。
あと、懸垂で腕を曲げても平気です。
その辺がとても不思議なところです。
こうなると、練習可能なアーサナも限られてきますが、
その辺をうまくごまかしながら、故障を克服していくのもヨーガだと思っています。
左腕を左膝に巻きつけて行うマリーチアーサナ。
最初、腕を巻きつける時に左上腕に痛みが走りますが、
なんとか右手首を握って、身体を締め付けると、
痛みがす〜っと抜けて、
アーサナが終わったあとも、しばらく、痛みがほぼ無くなります。
このあたりもとてもおもしろいところです。
一応、整体の知識も少しあるので、背中のツボを押して、痛みをごまかすこともできますが、いろいろとやっていくうちに、痛みが緩和されてきました。
こういう故障も、うまく付き合いながら、あれこれと試行錯誤していくと、
自分の身体のことをよく知るきっかけになると思います。
そして、ある動きで、どの筋肉に最も負荷がかかっているのか、目からウロコということも多いです。
故障は長く続けていると必ず起こります。
それと付き合っていくことは、様々なノウハウの蓄積にも繋がると思っています。
故障による痛みに耐えるというよりは、それも、自分の一部である。
というような感じでしょうか。
多分しばらくしたら、痛みは引くと思います。
それが分かっているだけでも、過去に、痛い経験をしてよかったと思っています。
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