2016年4月28日木曜日

「赤井英和さんのこと」

ドラマ「砂の器」で、主人公の恩人の駐在所のおまわりさん役をやっていた赤井英和さん。
主人公の生い立ちを知っているというだけで、自分が可愛がっていた子から殺されてしまうという悲運な役をやっていて印象に残っていました。
この写真は自分が25年ほど前に雑誌の仕事で撮った赤井英和さんです。

あっ、自分は本職はフォトグラファーです。ずっと人物を撮っています。

赤井さん、撮影当日の夜、時間になってもスタジオに現れず、
マネージャーさんから、何度も「遅れる」との連絡が入りました。
2時間を過ぎたころから、こちらも、こんな感じで徹夜になった経験もあることだし、まあ、のんびりと待ちましょう。
ということで、編集者さんと世間話をしていました。

スタジオに現れたマネージャーさんと赤井さんは、こちらが恐縮するほどの平身低頭ぶり。
聴けば、テレビか映画の撮影が押したようで、もうくたくたの様子でした。

「じゃあ、そこに立ってください。撮りますよ!」

というような雰囲気ではなかったので、まあ、座ってください。
と椅子を出して、ゆっくりとストロボをセットして、
ストロボのモデリングライトの薄暗い光の中でお話しながらの撮影になりました。

編集者さんは女性。
ひょんなことから、赤井さんの苦労話になり、
赤井さんは、疲れていたこともあって、身の上話を延々と始めました。
私も三脚の横で、それを聞きながら、ときどきパシャ。

カメラ目線の明るい表情のカットも撮りましたが、
編集者さん、この写真を1ページの裁ち落とし(フルサイズ)にしてくれました。

赤井さんは元ボクサー。
赤井さんの役で一番印象に残っているのが、前述の「砂の器」の駐在所のおまわりさん役。

私の大好きなガッツ石松さんも、一番印象に残っている役は、ハリウッド映画「ブラック・レイン」の刑事役。

元ボクサーは警官や刑事の役をやらせると味が出ると思います。
パンチの嵐と減量苦を乗り越えてきた、あの「目」が、それにぴったりなのかもしれません。

ボクサーの目、いいですね。


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