2017年9月2日土曜日

「ヨガティーチャー」

自分はヨガティーチャーではないが、知り合いの先生にメンバーにされてしまった
アメリカのFBサイトYoga Teachers。

そこに気になるテーマを投げかけているヨギが居た。
そのヨギがシェアしたサイトがこれ。

以下、リンク↓


タイトルは、"Not Another Yoga Teacher"
つまり、「もうこれ以上、ヨガの先生はいらない」。

やはりやり玉に上がっているのはYTT。

投稿者は、NYのブルックリンのヨガスタジオを例にあげているが、
最近のブルックリンの土地の高騰は凄まじい。

私がマンハッタンに居た頃は、誰も見向きもしなかった地域だ。
結構広いスタジオが安い賃料で借りれた。

しかし、再開発で土地が高騰し、昔からこつこつとヨガスタジオを経営していたヨギたちは、とてもじゃないが経営はできなくなり、廃業を余儀なくされたと言う。

それだけヨガスタジオの経営は大変な時代になったのに、
次から次へとYTTはヨガの先生を作り続けている。
という訴えだ。

彼は、なんで、ヨギではなく、ヨガティーチャーを生み出そうとするのか?
と疑問を呈しているが、私も全く彼の言うとおりだと思う。

ヨガはそもそも「教える」ために学ぶものではない。
ヨガを生活の一部としてよりよい人生を送るために学ぶもので、
それを長年生活の一部として学び、実践して、人に伝えるレベルに達して、人に教えようという意志がある人が初めて、教えるという道を選択するのだと思う。

私が今まで学んだヨガの先生で、最初から先生になろうと思ってヨガを始めた人はいない。何の分野でもそういうものだと思う。

私がやっていたカラテもそうだ。
最低でも数年やって、素質があって、努力家で、大会である程度の実績がある人が道場を開く、しかし、多くの道場主は経営は大変だ。
カラテでもバレエでも、最初から「先生」になろうと思って始める人がいるだろうか?

その辺を冷静に考えると、彼が言っていることは至極全うなことだと思うし、多くの人がそう思っているのだと思う。

特に、ヨガは経験哲学的側面が大きいから、YTTのような産業的に先生を生み出すようなシステムにはもっともなじまない分野だ。

YTTは、最低限のパスポートだという考え方もあるが、このYoga Teachersのメンバーの何人かは、YTTのサーティフィケイトを得たというだけで、勘違いな未熟な発言をしては、ベテランから叩かれている。

YTTは、ただ、自分のヨガのアーサナのレベルを客観的に見るひとつの基準だと思えばYTTはそれなりの存在価値はあると思う。
しかし、YTT取得のための広告を見ていると、暗澹たる気分になる。

YTT出身の先生で、真面目に、生徒たちを教え、支持され、生き残る人もいると思うが、このアメリカのように、粗製乱造的なイメージでヨガの世界を見られるようになると、ヨガ自体が軽く見られるようになると思う。

ヨガを学ぶには、ヨガを教えるヨガティーチャーが必要だ。
ヨガは、学ぶ人の人生がかかっていることもあるし、左右することもある。

アイアンガーヨガでも、アシュタンガヨガでも、指導を許されるようになるには、大体最低数年はかかる。古来の伝統的なヨガでも、先生からお許しが出るのは、最低10年だろう。

世の中の人は、バレエでもピアノでも、一角のものになるには、どれだけの時間と労力が必要か知っている。
それと同じようにヨガのことも見ていると思う。

まずは、最低でも10年、じっくりと学んでみて、それから教えるというスキルを学んでも遅くはないと思うのだが。









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