ヨガ・ピラティス ブログランキングへ
ヨガブログ・ランキングへ
ハタヨガ歴41年、戦後日本のヨガの黎明期から日課としてヨガを続けています。幼少期から柔道、体操、水泳競技等に親しんで、競技生活の補助としても瞑想やプラナヤマを活用してきました。最近は、筋トレや精神修行を兼ねて、倒立系、アームバランス系のアーサナを中心にトレーニングしているヴィーガンです。
2017年6月27日火曜日
「リンポチェ師の瞑想の勧め」
チベット仏教のマスター、ミンギュル・リンポチェ師の瞑想の勧め。
リンポチェ師はこの中で、意識を集中して雑念を払う一般的な瞑想とはちょっと違う、シンプルな瞑想方法を説いている。
師は、我々が実社会で、仕事やその他様々な活動で、忙しい心の状態を「モンキー・マインド」と呼んでいる。多分、あまり落ち着きのない猿の様子に例えているのだと思うが、師は、そのモンキーマインドに「仕事」を与えてやると良い。と語っている。
その仕事とは「呼吸」。
自分の呼吸に神経を集中し2〜3回ゆっくりとした呼吸をする。
それが、瞑想の役目を果たす。
これは、少しやり方が違うが、自分も無意識にやっている方法で、無意識だっただけに、目から鱗が落ちる。という感動を覚えた。
自分の経験だと、静かな部屋で30分ほど行う一般的な瞑想は、長いスパンで見ると、精神に良い影響を与えると思うが、短いスパンでは、効果が持続しない。
自分は短気で好戦的な性格なので、それがよく分かる。
だから、即効的な危機回避的瞑想方法を身に着けてきた。
それは、即、何かに意識を移して躱(かわ)す。という方法。
もちろん、そこで大きな呼吸をするのだが、
その「何か」が呼吸というのは、ヨガをやっていながら気が付かなかった。
しかし、「モンキーマインド」という言葉、
「モンキーマインドに仕事を与える」という比喩。
これが面白く、ユーモアがあって、その上、深い。
チベット仏教は、中国がチベットに侵攻してから、本拠地をインドのダラムシャーラーに移し、そこから、ダライ・ラマ14世を始め、多くのマスター達が世界中に散らばって講演をしたり、あるものはアメリカに定住して教えを広めている。
ダライ・ラマ14世が
「もし中国がチベットを占領しなかったら、私も、チベット仏教も、ポタラ宮から外に出て世界に広まることはなかった」
とおっしゃっていたが、
おそらく、このリンポチェ師の言葉も聴くことはなかったと思う。
それを考えると、人や国の運命というものは、興味深い。
表層だけ見ていると気がつかないことも多い。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿