2017年6月16日金曜日

「ヨガと運動能力」

倒立歩行・後ろ歩き from 井手宏幸 on Vimeo.

人間の身体は、例えば、手足を、ある方向への動きには全く使っていなかったりします。
そういう方向へ身体を動かしてみると、様々な運動神経やバランス感覚を養うことができます。

よく、後ろ向きで歩くと良いと言われますが、
実際歩いてみると、前向きとは勝手が違い、練習が終わると、身体の感覚が練習前とは違ってきていることに気が付きます。

この倒立歩行の後ろ歩きもそうです。前方に普通に歩くのとは、バランスの取り方が違い、これができるようになると、静止倒立やしんぴ倒立の時にバランスを崩しかけても、身体が自然にバランスを修正してくれるようになります。

ヨガは特に現在では室内で限られたスペースで、大勢で行うので、
身体が移動するアーサナ、大きく動く運動は行うことができません。

本来屋外で、山(主にヒマラヤ)を駆け巡ったり、木に登って逆さにぶら下がったり、
棒の先に岩をくくりつけて筋トレをしたりなど、
ヨギが本来行ってきた静的なアーサナとは別にやっていた動的な運動を行うことができません。

実は、伝統的なアーサナは、これらのヨギたちがやっていた筋トレ的な修行を前提にしています。それだけの筋力が必要だということです。

こういうことを考えると、アシュタンガヨガは、本来自然の中で肉体を鍛えていたヨギたちの筋力を身につける。という意味において、素晴らしいヨガであると思います。

ヨガのアーサナ的な側面を見ると、やはり、ヨガの他にさまざまな運動をやっている方はとてもマスターが早く、アーサナの本質的なものを見る目も鋭いと思います。

サーファーにヨギが多いですが、ジェリー・ロペスやマークロバーツは素晴らしいサーファーでありヨギです。マークロバーツは、ヨガが本職、アシュタンガヨガの国際的な指導員です。

マークはまだ若いですが、こういう体力・運動能力的にも優れたヨガティーチャーは、老齢になっても難易度の高いアーサナをこなしていくことができます。

ヨガとランニング、サーフィン、バレエ、ダンス、格闘技は特に相性が良いと思います。両方やっていると、良い影響を与え合うと思います。

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