2018年3月1日木曜日

「ヨーガ修行中の仏陀」


昨晩、我が家の石仏とその由来についてInstagramにアップしたら、世界中からいろんなコメントを頂き、その中に、中国人女性のコメントがありました。

彼女は弁護士をやめて、世界中を旅して写真を撮っているようで、必ず私のアップした写真を見てくれてコメントも時々くれます。

その彼女が、多分繁体字、簡体字が混在したものだと思いますが、中国文化圏で一般的な般若心経を送ってくれました(写真)。


私は日本仏教の漢語とパーリ語・サンスクリット語の般若心経は全て暗記しているので、繁体字のものでも、象形と発声ですぐに分かります。

しかし、これを見ていると、自分は漢字文化の人間だなと感慨深くなります。
どこか、遺伝子に訴えるような文字の趣。
ちょっと感動してしまいました。



我が家の石仏は観自在菩薩という、山上でヨーガの修行をしている仏陀が弟子に般若心経を説いているところのイメージです。約200年前に中国の西域で掘られた石仏です。100年前に中国に住んでいた祖父の遺品です。

ヨーガは仏教においてもヒンドゥ教同様、修行のひとつとして重要な地位を占めています。特にチベット仏教においてはそうです。
ですから、ヨーガは紛れもなく宗教です(ヨーガを欧米の体操文化と結びつけ宗教からうまく切り離したのがクリシュナマチャリア師とその弟子です。ですからその後のヨーガはヨガと呼ばれ、古来のヨーガとは繋がりはなく、区別されています)。

仏陀は、ヒンドゥー教ではビシュヌ神の化身のひとつだとも言われています。
般若心経はサンスクリット語のオリジナルを玄奘が漢訳したとなっていますが、実は、オリジナルは漢語で、それをサンスクリット語に翻訳したものだという説もあります。
というのも、般若心経のサンスクリット原典は未だに発見されていないからです。
その玄奘が漢訳した、般若心経に最も近いのがこの写真にある般若心経かも知れません。
シンガポールに住む中国人女性や欧米の仏教徒からも反応がありました。
SNSは、こういうところが面白いし、凄い。
バーチャルなSNSの世界ですが、その向こう側には、リアルな人間の生活と信仰があります。

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