2018年3月22日木曜日

「寝る前の瞑想」

いつも、この和室で朝、晩、二回、それぞれ20〜30分瞑想するのが日課になっています。
家には雨戸があるので締め切って、暗幕を垂らすと、部屋を全暗黒にすることもできます。海岸沿いの田舎なので、夜は静寂に包まれ、その点恵まれていると思います。

ゾクチェンの暗闇凝視の瞑想のときには、この部屋を全暗黒にします。

普段は、この写真のような低い光、行灯のようなライティングです。天井からの光は瞑想には不向きだと思います。特に蛍光灯はNG。蛍光灯は振動を発するからです。これは、静かに瞑想に入ったときに結構雑音のような振動として頭に響くからです。

私のように年齢を重ねると、睡眠時間が短い、夜中に目が覚めて眠れない。と言った悩みを耳にしますが、寝る前の瞑想は、身体を良く動かして汗をかくのと同様、安眠にとって、とても効果的だと思います。

私は、まず、その日に自分に生じた悪い感情や、嫌な思いなどを、瞑想の中でどんどん吐き出してしまい。つぎに、そこから、ぱっと離れるようにします。

すると、それら悪い感情が再び襲ってきますが、そこが正念場。
襲って来た瞬間に、さっと、躱(かわ)して、消してしまいます。
この消し方は十人十色。

真言密教の阿字観のように、梵字を想像のイメージとして凝視したり、頭の中でマントラを唱えたり。
そのときによって、自分に合うやり方でやっています。

すると、意識はしっかりとした状態で「空」(くう)になります。
その「空」の状態をいかに持続させるか、それには瞑想を続けるしかないと思います。

よく、寝床に入ってから横になったまま、いろいろと思索にふける方がいますが、人間の脳は横になった状態で物事を考えると、メンタルに悪い影響を与えることが分かっています。

大体、そのようなときには、嫌なことや、不安に感じていることを思い浮かべるので、悪影響は、倍加すると思います。

良いこと、楽しいことを思い浮かべながら寝ると良いと云いますが、

私は、それでも、横になってからは、考え事や思索はしない方が良いと思います。これは自分の経験から来るもので、尾を引いて安眠の障害になることが大きいからです。

「空」になった状態で、身体が沈み込むような感じで意識を失う(寝付く)。

これこそ、瞑想の最も大きなご利益のひとつだと思っています。







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